第76章 暁に向かって
N「だから、浜ちゃんが付き合うんじゃん 一人で籠ったら出てこなくなるかもよ?」
カズ君がむいたリンゴに手を伸ばす。
「それはいけませんね」
N「でしょ?よろしく」
リンゴをかじる。
「では 今日のスケジュールを 先に伝えておきますね」
N「ああ そうだね パソコンちょうだい!」
食べていた皿を横に寄せるカズ君。
「ベッドに戻ってください」
手の平を上にして、ベッドの方に動かす。
N「えー はーい」
立ち上がり、素直にベッドに戻るカズ君。
グラスに水を入れ 眠剤とビタミン剤を用意する。
「体を動かすのは これ飲んで 少し胃を休めてから です」
N「うん」
ベッドに座ったカズ君が数個の錠剤を飲む。
(よし 飲みましたね)
「それでは 集合時間から
・・・・
・・・・・・
カズ君の瞼がゆっくり動き出す。
(効き始めましたね)
「これが 昨日のコンサートの意見と改善案です」
N「んぅ 潤くんに伝えて 小型カメラ飛ばすって ふぁぁ」
「お皿を片付てきますので 少し お休みください」
N「そうする…」
もぞもぞ布団にもぐっていくカズ君。
キッチンの食器洗い機に皿を入れ スタートボタンを押す。
(この食事は スタッフで食べましょうか…)
ワゴンにすべて乗せ廊下に出た。
S「浜地さん ソレ 食事?」
廊下で翔くんに合う。
(微かに大野さんの香りがする…ご一緒だったのだろうか?)
「はい 翔くんも食べますか?」
S「俺じゃなくて 大野さんたちに持って行ってくれる?
大野さんの部屋に三人いるから
俺は 部屋で身支度するから 後でいいよ」
翔くんが 少し早口で用件を言って自室に戻っていく。
「了解です」
(良かった 皆さんにも食べてもらえる!)
大野さんの部屋に入る。
部屋は静か。
三人の気配を感じる。
(まだ寝ているようですね キッチンにメモと一緒に鍋を置いておきましょう)
ササっとメモを書き キッチンに鍋を置く。
(サラダは冷蔵庫ですね
よし
声は かけずに退室します)
ワゴンを収納し、カズ君の部屋に戻る。