第72章 緊急 ホテル帰還
大野視点
「社長」
沢山の人の中にいるジャニーさんに向かって声を掛ける。
社長「なんだよ その 硬い顔…」
すごく怪訝そうな顔をしながら俺を見る社長。
(あ…社長呼び嫌いだった… でも 今はそれどころじゃない)
「そろそろ お暇(いとま)します」
社長「そうぉ みんなで?」
顔が普通の顔になる。
「はい 明日もありますし 今日は本当にありがとうございました」
力いっぱい頭を下げる。
(お願いです これで行かせてください)
社長「そうだね 明日もあるし ニノも心配だし、いいよ 帰って休んで!」
社長があっさり “了解” をくれた。
(え?気づいていたんですか?)
頭を上げる。
社長「僕を誰だと思っているのかな?」
優しい目で笑うジャニーさん。
「ありがとうございます では 失礼します!!」
さっきより大きく頭を下げメンバーの方に走って帰る。
社長「明日も頑張ってね」
背中の方から社長の声が聞こえた。
振り向くと 子供のように手を大きく振っていた。
(掴みどころのないヒト…)
小さく手を降り返す。
{我が君 通り門を開設しておりますので 念通 失礼します}
この声は橋本だな
{問題ない 安全に頼む}
{かしこまりました 浜地が御側に付きますので お進みください}
橋本の声が無くなる。
メンバーのいるボックス席に戻ると ニノの横に浜ちゃんが立っていた。
翔くんが俺の方を見ている。
帰ろう
翔くんが小さく頷き背中を向ける。
(どっかに電話してるんだね 俺は みんなの方に行こう)
浜地「帰ってきたので、部屋を出ます」
優しい口調でニノに移動を伝えている。
N「はい」
ゆっくり立ち上がるニノ。
A「足元 気を付けて…」
相葉ちゃんも優しい口調でニノに声を掛ける。
N「はい…」
浜ちゃんに対しても、相葉ちゃんに対しても ニノは『はい』しか言わない。
浜ちゃんに促されボックス席から離れ歩き出すニノ。
相葉ちゃんはそのニノの横にくっ付いていく。
俺たちの周りを遠巻きに囲む眷属たち
《問題ない 下がっていろ》