第72章 緊急 ホテル帰還
櫻井視点
やっと ニノのむせた状態が落ち着いてきた。
ふうっと安堵の表情になる潤。
「潤 お前は ちゃんと食べたか?」
M「ん 俺? ぁ まぁ 少しは」
空の皿を指さす潤。
「よろし」
ニノの 顔に生気がない。
昼間の単独行動の 反動だろうか?
状況があまりよくないから 退室の口実を考えないと
智くんは社長に なんって 帰還願い言ってるんだろう…
それも 聞いて 話 合わせて…
A「たぁだいま 浜地さんあったよ すぐ 来るって」
猛ダッシュしてきたのかって くらいの汗を額に乗せた雅紀が駆け込んできた。
「お帰り とりあえず 落ち着け!」
走ってきた雅紀に駆け寄る。
A「し 翔ちゃぁん」
今にでも 零れ落ちそうな泪を目に溜めている雅紀。
「ここで泣くな…抑えろ…」
声になるか ならないかの小声で雅紀に言う。
A「ぅ うん…」
絞り出すような声の雅紀。
(まったく…
頭の中で色々考えすぎて なんもできなくなるんだから…)
「大丈夫だよ 今を維持な!」
雅紀の肩をそっと触る。
ビクッと体を揺らすが、俺と目が合うと「うん」と小さくほほ笑む雅紀。
N「私は…」
ニノから声がする。
「ニノはそのまま『待機』だ」
顔を上げているニノに、指示を出す。
N「たいき… はい わかりました…」
ふぅっと表情がなくなるニノ。
(やばいな このまま 体力を消耗し続けると よくない…
とりあえず…ニノと雅紀だけでも)
M「翔くん…」
潤が不安そうな目で俺を見ている。
「ああ この二人は一緒に移動させる」
M「その方が安心する」
二人を見ている潤。
(いや 潤も一緒の方がいいな 智くんが帰ってきたら 段取りを…)
藤渕「お疲れ!」
「あ お疲れ様です」
藤渕チーフがボックスに入ってきた。
藤渕「二宮が限界と聞いた」
ニノをみて 眉間に皺をよせる。
藤渕「いま 橋本さんと浜地が陣を整えている 整い次第 お前たちは動け」
ぶっちの力強い指示がとぶ。
「わかりました」
吉桜「ここは我々にお任せください」
吉桜が直立姿勢でいう。
本郷「うちの相葉くんをよろしくです」
キラッと白い歯を見せる本郷くん。
「ええ」(言われなくても 守りますよ)