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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第69章 やっぱお着換え


相葉視点

「さっきだって(潤ちゃんや翔ちゃんとは してたのに 俺とは)ハイタッチできなかったし」

 ニノが何も言わず大ちゃんにしがみつく。

(だんまりかよ!!)

O「相葉ちゃん」
 大ちゃんの落ち着いた声が聞こえた。

声の方を向くと大ちゃんが小さく頭を振る。


「あ(マシンガンだったね)ごめん…」
ふうと少し息を吐いた気持ちを落ち着かせて、ゆっくり、やさしく、カズに手を伸ばす。


O「ふふ じゃ 行くね」
 大ちゃんがフワッとニノから離して立ち上がった。

 動く大ちゃんを赤ちゃんみたいに追っかけるニノ。

 大ちゃんがお母さんみたいな顔して「大丈夫」と笑った。

(あれは 演技じゃない そうとう やばいんだな…)

大ちゃんが車から出て行く。


(とりあえず)
「ニノ着替え持って来てるから、着替えれるよ」

(何から 着替えるかな…)
カバンから出した 服を確認する。

N「ああ、どうもありがとう」
 棒読みのニノ返事。

(ご不快ですか? 仕方ないですよ)

N「タオル」
 ふてぶてしく手を出すニノ。

「はい」
側にあった蒸しタオルを渡す。



「あ(冷めてるね)まって (確か あの箱の中から出してたね)新しいにあるかも」

ボックスを開けに行く。

N「やめなさいよ、スタッフくんの私物だったらどうするのさ」
 近づいてはこないけどニノが心配する。

持っているボックスの蓋の表面を見る 嵐用 と書いてある。

「大丈夫 ボックスに浜地さんの嵐用が貼ってるから」
ニノからは見えないみたいだから 声にして伝える。

N「そうなの よいしょ 痛っ」
 立ち上がろうとしたニノがバランスを崩した。

持っていた物をそこら辺に投げすてニノに走る。

(セーフ

 この車パーティー使用車だから通路は広いし 内装はやわらかい それでも

「無理はしちゃだめ!」

 イマのカズ めっちゃ 弱ってるんだから…)

N「ありがとう…」
 俺の胸の中にいるニノが汐らしい。

「俺にいっつも言ってくれてるのに カズ本人が無理してたら 俺たち止まれなくなるよ」
 ゆっくり カズの体の位置を直す。
 
(どうしようかな
 このまま立っててもらう方が着替えれるかな?)

N「相葉さん」
 小さく俺を呼ぶカズ。

(誰もいないのに ずっと相葉さんだもんな…)
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