第68章 ヘリから車へ
大野視点
ニノが蚊帳から顔出したら俺がいて少し驚く。
それでも何事もない顔して「起きてますよ」返事をした。
(俺らにそれは 通じないと思うよ)
N「でも ありがとうございます」
差し出した素直にタオルを受け取るニノ。
A「一般の人はいないね?貸し切りだよね?」
相葉ちゃんが立ち上がって質問する。
(シートベルトは?)
スタッフ「はい。完全貸し切りです」
少し困った顔のスタッフが返事をしている。
A「おけ!」
親指を立て座りなおす相葉ちゃん。
M「なにが『オケ』なのぉ?」
松潤が相葉ちゃんの体にもたれていく。
(翔くんに バレないように装着に行ったんだね えらいえらい)
A「食べたい物食べてるでしょ?飲みたい物飲めるでしょ?それからぁ」
相葉ちゃんは松潤と楽しそうに話している。
M「はいはい 程々の暴飲暴食にしてくだしゃいね」
松潤が座り直している時 噛んだ。
S「しゃい?」
翔くんがすぐ 反応して指摘する。
(はや もう 悪い顔して)
M「うぅー く だ さい!!」
口をモゴモゴ動かして ちゃんと発音して言い直す松潤。
S「よろしい!はははは」
少年のような顔で笑う翔くん。
顔が赤くなった松潤は、髪や耳をタオルで隠し表情を見えないように小さくなる。
スタッフ「はい お疲れ様です はい 了解しました」
携帯を開いて耳に当てるスタッフ。
「連絡ついた?」
声をかける。
携帯をしまいながら俺たち全員に聞こえる声でスタッフが「チーフが着替えルーム作製しているそうです」と言った。
(ルーム作製?)
A「お着換えタイム!!」
相葉ちゃん嬉しそうな声。
M「作製中って御簾に入れって?」
頭に乗せたタオルを首に賭けならスタッフに聞く。
スタッフ「みす?」
不思議そうな顔をするスタッフ。
(あ!)
S「クー 冷えたビール飲みたい!!」
翔くんが両手を上げて、叫ぶ。
A「そうだね♪」
相葉ちゃんも一緒に叫ぶ。
N「潤くんにして、凡ミスですね」
ニノがクスっと笑う。
「だな」
ニノに笑いかける。
(それにしても 相葉ちゃんは分かって 翔くんの話に乗っかてるのかぁ)