第67章 1日目 コンサート 退場
大野視点
〝A・RA・SHI〟のイントロのドゥンにあわせ、腕を上げ握り拳を作る。
S『 ティク ソウソウ ティク ソウソウ 』
歌いだしの翔くんの声を聴くと自然と心が落ち着く。
M「 Hey!! ハワイ! 歌え! 」
松潤がさけぶ。
ニノがゆっくり近づいてきて肩に手を乗せた。
(熱い?)
S『 いくぞ!!はじけりゃ 』
歯切れのいい翔くんの声を聴きながら、meで周りを見回す。
(そうか 帰還の陣が発動したか 浜ちゃんのシキいないんだ)
S『 だからちょっと重いのは 』
マイクを高く上げ、会場の音をもらう。
S『 それでも時代を 極める 』
マイクを持ち替え ふらつくニノの背中に手を回す。
S『 そうさ 僕らは 』
N「 スーパー ボーイィ 」
両手を広げて歌うニノ。
(おい 後ろに倒れるぞ!)
腰に重心を置いてニノを支える。
M『 We! are! “COOL” 』
左腕を上げながら、右腕だけでニノを支えるのは難しい
S『 やな事あっても どぉっかで カッコつけぇる 』
(あ゛ も゛ぉ! 動くなよ!)
おとなしくなるニノ。
S『 やるだけやるけど いいでしょ? 』
(よしよし いい子だ)
ニノの横っ腹に手を回して 体でニノを支える。
S『 夢だけ持ったって いいでしょぉ? 』
観客「きゃぁぁぁぁぁ」
大きな歓声が上がる。
ニノがきちんと立つ。
M「 どうもありがとう!!」
A「おう!」
相葉ちゃんの優しい右羽が俺たちを包む。
(あったけぇぇ)
マイクを口に戻して『ユ ア マイ ソウソウ いつも すぐそばにある』声を乗せる。
N「へい!」
掛け声をいうニノ。
『 ゆずれないよ 誰も じゃまできない 』
N「もっと!」
『体中に風を集めて 巻きおこせ!あ・ら・し あ・ら・しぃ 』
片手を合わすと同じようにペンライトが動く。
『 for dream 』
ゆっくり手を前に出して下ろす。
M「楽しかったぜ ハワイ!」
松潤が叫ぶ
観客「きゃぁぁぁぁぁ」
A「どうも ありがとう」
N「ありがとう バイバイ」
「バイバーイ」
S「どうも ありがとう バイバイ」
M「またね」
神楽衣装の宮様が大きな扇子を降っている。
かっこいいぜ の つもりで親指を突き出した。