第67章 1日目 コンサート 退場
本郷視点
帰還の陣が完全発動し、メンバーの五人が入退場の階段前にあつまる。
ボンの無自覚発動の羽根は愛する者にしか影響がない。
私に羽根が来なかったのが ちょっと残念であり、ホッとした。
デビュー曲の〝A・RA・SHI〟を登場と退場に使う
M「 どうもありがとう!!」
A「おう!」
『 You are my SOUL!SOUL! いつもぉ すぐそばにある 』
N「へい!」
『 ゆずれないよ 誰も じゃまできない 』
N「もっと!」
『 体中に風を集めて 巻きおこせ A・RA・SHI A・RA・SHI for dream 』
M「楽しかったぜ Hawaii!」
観客「きゃぁぁぁぁぁ」
帰還の陣が五人を中心に凝縮していく
「さぁ 我々の出番ですよ」
両掌を上に向け頭を下げる。
我ら羽根の民の浮遊宝珠が輝き始めた。
《帰還陣浮遊》
A「どうも ありがとう」
N「ありがとう バイバイ」
O「バイバーイ」
S「どうも ありがとう バイバイ」
M「またね」
N「楽しかったぜ バイバイ」
A「バイバイ」
嵐の五人が笑顔で観客に手を降り、軽い調子の別れの挨拶をする。
スクリーン下の階段が開く。
五人は背中を向け、手を振りながら真っ直ぐ扉に入って行く。
その五人の動きと同じに陣が移動していく。
(あの新人君の提案を あの犬養君が ねぇ)
会議室でのやり取りを思い出して笑う。
スクリーンに扉に入って行く五人の正面が映し出される。
N「ありがとう」
カメラに向かって手を振る二宮さん
A「ありがとう バイバイ」
笑顔のボン。
O「バイバイ」
笑顔で手を振るリーダー。
M「ありがとう」
手を振る松本さん。
(ん 櫻井さんは)
サイドからカメラに入ってきた櫻井さんがカメラにキスをする仕草。
会場から大きな歓声が上がる。
(ああ 下で新人君鼻血出してないかな…)
S「またね」
笑顔で手を降る櫻井さん。
観客の中からものすごいスピードでヘリの方に走る新人君
(持ち場放置で 鼻血まき散らして 走っていったよぉ まだまだだね)