• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第66章 嵐 コンサート フィナーレ


二宮視点

O『 ひらひらと花が舞う頃 』
 智さんソロに乗って 薄衣の飛天が夜空に登っていく。

(きれいだなぁ…)


『  いつでも いつまでも… 』


 思い出写真のラスト 長い道の真ん中で座る今の五人が肩を寄せて笑っていた。


{王子たち 素晴らしいです}
飛天たちが たくさんの花びらを撒いていく。


(わぁぁ 虹色に輝く花びら…すげぇ…)


M「ニノ!」
 潤くんの呼びかけが聞こえた。

「はい なに?」
声の方を向く。

M「ココにいて」
 潤くん人差し指を下に数度向ける。


(移動なし? ぁー)

潤くん越しに見える 智さんのオーラで察しが付く

「しかたないですね」
少し 口角を上げ了承する。



M『どうも ありがとぉおお!』
 潤くんの合図の叫びで〝Bittersweet〟の前奏がはじまる。

「どうもーありがとうーーー」
潤くんに続いて叫ぶ。

 潤くんと相葉くん 智さんが歩き出す。


A『ありがとう!』
 潤君の後ろについて 観客に手を振りながら歩きだす相葉くん。



「翔ちゃん!」
歩いてきた翔さんに声を掛ける。

S「ん?なに?」
 翔さんの方が近づいてきた。

「おれと しばらく 一緒にいてください」

S「…わかった。無理するなよ!」
 少し、困った顔をした翔さんは、理由も聞かずに横に並ぶ。

「わかってます」
(今からはここにいる”人”達と
 できるだけ 多く顔を合わせて 手を降ったり リクエストに応じたい)

A『 どうも ありがとーーー ありがと! 』

(ほら あの人だって わかってる)

「じゃ 行きます!」
翔さんから離れ歩き出す。



「和也様ぁ」
 いきなり 客席から聞き覚えのあるの声が聞こえた。

その声の方を向くと 大きな団扇に”デートして”と大きく書いて振っているリアル背丈のお菊。


「あー後でね?」
リアルな声の叫びだったから とりあえず返事をする。

お菊「きゃぁぁ」
 お菊の周りの人たちが歓声を上げる。


(ん)

 中央に向かう潤くんが止まってこっちを見ている。

(なに?)

 確認の念を送る間もなく、智さん二人仲良く肩を組んで歩き出す潤くん。


《いったい なんだったんで しょうね?》
 耳元で理解者が呟く。


「あいどんのぉ」
両手を広げてお道化る。
/ 638ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp