第63章 嵐 コンサート 終盤
本郷視点
Na Naa NaNaNaNaNa NaNa Naa Na NaNaa Naa
メンバー手を逆にして、松本さんが左手の人差し指を伸ばす。
Na Naa NaNaNaNaNa NaNa Naa Na NaNaa Naa
M『 目まぐるしく 回る 迷い掻き分けて 』
松本さんが歌い出す
五人が楽しそうにほほ笑みながら 歌唱していく。
(ナレのハテ が無くなって 空が 空気がきれいになった)
『 歓びへ と 舵を取れ 』
(舵をとりましょうねぇ
ボンがいつも願っている 幸せの世界へ)
N「はい!」
二宮さんから合図でメンバーが後方のタワーに飲みり込む。
A『 風を受けて 飛び立つ君に 』
S『 幸あれ 』
M『 人は誰も弱いものさ 泣いてるんだよ』
O『 雨は上がり 幕も上がり 僕らは 』
『 誓う 』
タワーがゆっくり高く伸びる。
『 ビバ 青春! 』
『 心で ぎゅっと 抱き締めて 』
タワーが一番高い所まで行く。
N『 嵐の中 闘う友よ いざ行け! 』
タワーの上から二宮さんのソロパートが響く。
(二宮さんの顔色…よくなった やっぱ 影響ありありだったんだな)
M『 握り締めた手の中には 君の言葉 』
S『 雨に打たれ 風に吹かれ 僕らは 向かう 』
A「ほぉぅ!」
花火が打ち上げ始める。
会場から歓声。
オレンジの花火が 彼方此方から打ちあがる。
歌いながら 背中越しに感じる爆音を胸に響かせ歌唱続けている。
A『 イチニのサンで 』
ボンが指を高く上げ、頭上の花火を指さす。
猴《見事だ!》
マシラ様の声が聞こえてきた。
(桟敷から出てきたの? でも お姿がない…)
O『 ビバ 青春 立ち上がれ 』
大野さんが後ろを振り向いて 大きく頷く。
N『 僕らだけの 革命を 』
二宮さんも振り向き 大輪の花火を見つめる。
M『 歓びへと舵を取れ! 』
N「いくぜ」
Na Naa NaNaNaNaNa NaNa Naa Na NaNaa Naa
Na Naa NaNaNaNaNa NaNa Naa Na NaNaa Naa
夜空に大輪の花火が咲き誇る。