第63章 嵐　コンサート　終盤

犬飼視点

〝ワイルドアットハート〟のギターイントロが流れ始めると、大きな歓声が上がる

　松本さんが音に合わせ指先をあげ、音楽の調子を取る。

（乗ってますね♪）

Ｍ「　あぁ～　」
Ｓ「　Ahhh　」

Ｏ「　あァぁぁ　」
Ｎ「　Ahhaa　」

Ｍ「　あぁ～　」
Ａ「　あぁぁ　」

Ｏ「　あァぁぁ　」
Ｎ「　Ahhaa　」

五人の声が会場を一つにしていく。

「イチドきりの　人生　笑って　泣いて　生きてゆこうぜ　ヴェイヴぇ」
いつの間にか　自分も一緒に歌っていた。

　周りのスタッフも仕事中なのに　たのしそう体を揺らしている。

（宴　だ　もんな…）

　それぞれの場所に　現れている　霊体や神体　に　人としての輝きを見せるために会場狭しを駆けだしたメンバー


『　駆け抜けた　その先に　答えがあるのか？　』
『 　らぁ～　ララ　ラー　ララ　』
『　俺たちは求めない　オーケー！　オーラィ！　』
『　世界の果てまで　あきれるほど　キミと！！　』

『　しょい込みすぎたら　捨ててゆこうぜ　明日は明日の風に　まかせ　』

『　何が起こるか　誰にも分からない　今を　生きるだけさ　レッツ　ゴォオ　』

歌いながら　バックステージに移動する


Ｍ「フゥ！！」
　松本さんが大きく声を上げる。

　《　ふぅおおお　》
警備妖狼たちが返答している。


（いやいや　今のは息つきだから…）


　素早くマイクからヘッドセットに切り替えた二宮さんが「OK　Hawaii!　楽しんでるか？」っと観客の前に現れた。

「イェィィィィ」
会場からは大きな歓声が上がる。

Ｎ「まだまだ　いけんだろ？」

会場「イェィィィィ」

Ｎ「まだまだ　いくぜ！」

会場「イェィィィィ」

Ｎ「歌え！　踊れ！　GUTS!」
　人差し指を突き出した二宮さんが叫ぶ。

（二宮さんの声安定しましたね　良かったです）


パララァン　パララァァン　と〝GUTS!〟イントロが流れる。

五人が入場行進のように列に並び、足踏みをする


相葉さんが右手の人差し指を伸ばす。
櫻井さんが相葉さんの肩に手を置く
二宮さんが櫻井さんの肩に手を置く
大野さんが二宮さんの肩に手を置く
松本さんが大野さんの肩に手を置く



（ああ　神々しい
　僕が　いいえ　我らが御支えする　主たち）