第63章 嵐 コンサート 終盤
本郷視点
〝Monster〟の歌唱すぐ
大型スクリーンにデジタル映像が幾何学的に表示された。
Let's Dance の意味そのまま 五人でステージダンスをする
音源は〝Breathless〟や〝FaceDown〟のイントロなどのリミックスした曲
(観客の皆さんには 暗がりに踊る 嵐五人って感じでしょうね…)
飛びかう 霊的破片を体を揺らして さける。
(はぁぁぁ せっかくの ボンの宴なのに…)
≪客席結界強化≫
観客に 影響がないように結界を張る。
少しだけ ボンが小さく見える。
(ボンも 人 だもんな…)
白銀の飛天が切っ先輝く長槍をふり 宴に相応しくないモノ達を祓う舞を舞っていく。
(舞によって 祓われたモノは 我らの上司が飛びながら 楽しく食べている…)
大きくため息が出る。
(ぜったい 後でモモ殿に文句を言われる…)
スクリーンに獅子の顔と雄叫びのタイミングでモモ殿が 雄叫びを上げた。
(お! 戦闘と演出のタイミングをあわせるとは!
ヒュー さっすが! コンサート番長の犬)
桟敷間の方から 大きな拍手と歓声が上がる。
散らばった ナレのハテ は 暗闇に消えて行く
(賓客の方々には この小競り合いも 絢爛乱舞 っといった余興になるのかぁ…
あ! モモ殿を犬って言ったら怒るんだったナ 一応訂正 狼ね)
ステージ照明が 白の光だけになった。
(お!自主練の成果を発揮してくださいね!!)
バイバイ バイバイ バイバイ
カンダン カウンダウン
パ パ パン
ホドーホドー
『シィー』
(出来てますよ、揃ってます )
白銀の飛天たちが一気に一点を突く。