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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第62章 〜インタビュー映像〜 メインステージの下


浜地視点

大野さんのバック転がうまく行って ステージの照明が暗転していく。

 全てのモニターにインタビュー映像が流れるからだ。


二宮さんが一番にステージを降りてきた。

「二宮さん お疲れ様です」
二宮さんに駆け寄る。


N「うん 疲れてる」
 背中を丸め ゆっくり歩いている足が上がっていない。


「失礼します」
横に立ち 少しだけ 二宮さんの足を浮遊させる。


N「やめろよ!」
 二宮さんが睨む。

「大丈夫です。 今は 誰も 何も言いません」
そっと二宮さんの脇に腕を回す。

(さっき 外部に聞こえる位の声を出したんだ…支えられている に しか見えない)


N「そうじゃ…なくて…」
 床に顔を向け、小さく呟く。

「動かなくて いい時は 私に従っていただきます」

N「ぅん わかった」




O「大丈夫か?」
 大野さんが近づいてきた。


N「うん なんとか…気を抜くとコレだよ…」
 ふくらはぎを指さす二宮さん。


 大野さんはゆっくり頭を揺らし 二宮さんを見ている。


スタッフ「大野さん?」

O「あ うん 今行く。」
 大野さんがスタッフに軽く手を上げ 頷く。


その上げた手を私の肩に乗せた。


O「浜ちゃん ニノの事よろしくね」
 二度ポンポンと叩いて離れていった。


 二宮さんが私の顔を見ている。



「着替えにいきましょう」

N「ああ…」


 二宮さんを個人スペースのパイプ椅子に座らせる。


隅に置いてあるクーラーボックスからストローの着いた容器を出し二宮さんに手渡す。



N「また マズイの…」
 舌を出して嫌がる二宮さん。


「着替える前に飲んで下さいね 衣装を変えてからマッサージしますんっで」







スタッフの皆さんが簡易ベットになる様に備品を集めてくれている。


N「お手柔らかに たのむよ」
 ストローを咥えたまま私の方を見る子犬ような二宮さん。

「もちろんですよ」
ポキポキと肩や腕を鳴らす。


(コンサートはこれからですかね!)
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