第60章 嵐 コンサート 後半戦
本郷視点
ウクレレがリズムを取り スティールパン が ハワイ感を醸し出す。
〝マイガール〟相葉さん主演のドラマの歌。
原曲も ゆっくり優しい歌だけど、ハワイバージョンではウクレレとスチールパンの柔らかい音に合う様に編曲したんですよね
A&O『どんな 言葉を 使えば もっと 心 通じ合えたかな』
大野さんと相葉さんが歌いだす。
N『ひとつだけ僕たちの道が始まるよ』
二宮さんの声が入って来る。
M&S『優しさに触れるトキが 幸せへ導いてゆく』
松本さんと櫻井さんの声が聞こえる。
みなさんの声が夕日っというか夕暮れのハワイを染めていく。
「ありがとうの 想いを 伝えたいよ」
気持ちよく口ずさでいると
「歌って警護って緩いな落ちこぼれ日翅」
ずっと感じていた気配がやっと声をかけてきた。
「けっ お前は職場放棄か?」
声の方を向くことはしないで、返事をする。
中谷「いいや これもちゃんと 仕事だ」
赤い立派な羽織をはためかして現れた中谷。
赤き羽織か… 結構攻撃隊にいるんだなぁ
中谷「攻撃隊に所属だって 羨ましいんだろ」
羽織をグッと広げて見せる。
「俺は 羨ましくねーよ ここ最高だからよ!」
親指を上げる。
中谷「そうか… なら 俺から個人的に コレやるよ」
何かを投げてきた。
「な! なんだよ コレ…」
反射的に受け取ってしまった丸い物体。
中谷「種の一部だ お前らの主がきっと 必要になるさ」
片腕を上げて、いなくなる中谷。
「なんだよ 今日は おれにばっかいろんな物 渡されて… モテ期か?」
胸にあるインティ神の祝福ペンダントと中谷が投げてよこした〔種の一部〕を交互にみる。
『 そっと 小さな 温もり 集めて 』
嵐の皆さんの声が観客に広がって行く。
二宮さんと大野さんが手を上げ 振ると 青いペンライトが共鳴し揺れる。