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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第56章 MC中お着替えと 奔走 2


A『もめ事も多かったよね』
 空を見上げて呟く相葉ちゃん。

S『ギリギリだったからねぇ』
 下を向く翔くん。

『うん そうだね』


A『いや、ただ…  っ』
 相葉ちゃんがコメカミを抑える。


(ん どうした?)


A『たのしいね!』
 何事もなかったように翔くんに話しかけた相葉ちゃん。

S『ほんとに 楽しいね!』
 翔くんも何事もないように話を進めている。

そんな 二人を交互に見ていると、不安そうな目の翔くんと目が合った。

 大丈夫 って 俺が言うのは変だけど、翔くんの判断を支持するつもりで 頭を動かす。




M『おまたせっ♪』
 松潤の声がスピーカーから聞こえる。


S『早っ!?』
A「はやから 着替えたの?」
 二人がメインステージの方を向いた。


ステージには、最低限の着替えをしてきた松潤が立っていた。


 ステージ真ん中でポーズを取る松潤。


S『また、おっしゃれぇぇ 立ち方おしゃれーっ』
 翔くんがおべっかを言う。

『15年経っても、おしゃれだなっ』
それに俺も乗っかる。

 俺たちのおべっかに会場が笑ってくれた。


S『ぶははっ ははっ じゃあ、ちょっと我々も戻りますか』

『ええ、ええ!』
A『そうだね。戻ろっ』

相葉ちゃんと翔くんが笑顔に戻った事を確認して メインステージに戻ることにした。


(キチンと着替えたい松潤が アレで出てきたんだ


 確認しないと)




「ニノは?」
二人より先に松潤に話しかける。


M「時間かかりそう…」
 松潤が小さく言う。


「そっか わかった」

(さっさと 着替えて時間を作らないとな…)



スタッフ「大野さん こちらです!」
 スタッフが慌てた声で俺を呼び止めた。


「あ ごめん」

ステージ下の控えのある方の階段ではない、外に出る方に歩いていたようだ。


 ニノの場所が黒のカーテンで囲われている。


自分のスペースに入って服をガバッと脱ぎ折りたたみ椅子に座る。

「ほぉ…」
背もたれに背中を預ける。


スタッフ「タオルです」

「ん」
タオルを受け取って顔を拭く。



 タオルをくれたスタッフが離れない。

「なん?」

スタッフ「…ここから動かないでくださいね すべて、我々がやります」
 スタッフが俺を見ている。

「わかっているよ」
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