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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第56章 MC中お着替えと 奔走 2


『昨日、ヤバかったね!』
声に出してしまった話だから進めるしかない。

S『昨日?』
 翔くんの頭の上に?が一つ。

M『昨日、大雨だったよ!』
 松潤が笑顔で話を進める。

『大雨でね!なんかでもっ まぁ、アタリマエって感じだったよね?』

N『雨降ることがね?』
 ニノがニヤッと笑って確認しにきた。

(ヤ くんなよ
『いつものことです! みたいな!』
 オアソビになると メンドウだ)

M「大野さんのイメージは『ハワイはカラっとしてる』っつってたじゃん?」
 松潤が真っ当な話に進めてくれた。

「そう!」
(ナイス まつじゅん)

M「今回、どうなんですか?」

「いや、ちょっとしっとりしてんなぁ…と思って」
指を擦ってみる。


S「しっとり?しっとりは、してないよねぇ? あぁ、雨が降ったから!」
 翔くんがブツブツ呟いて納得していく。

『そう、湿気が…』
ニノがオアソビになっていないかそうっと確認する。


N『雨が降りましたからね?』
 話を復唱するだけのニノ。

(あ… やっぱり おまえ へんだ)


S『二宮さん、ここまでどうですか?』
 ニノの方に体を向ける翔くん。

N『いやぁぁぁ 暑いっ!
  俺なんかさぁ、酔っぱらってるみたいに赤くなっちゃってさぁ』
 真っ赤な顔でずっと腰に手を置いた姿勢でダルそうにしているニノ。

S『そうそうそう!』

N『これ、どうしたらいいの? 』

M『お酒飲んでいるわけじゃないですよね?』

N『飲んでいるわけないじゃ!』

 早口の翔くんと茶化しなら確認する松潤
 頬を膨らまして言うニノ。

(少し 探ってみるか)

『逆に飲んじゃえばいいじゃん?』
ちょっとニノっぽい顔してニノに近づく。

N『いやいやっ』
 ニノが手を伸ばした振りながら詰め寄ってきた。

N「今 ライブ中よ 何言ってるの?」
 マイクに入らない声で言う。

「だから 逆に飲んじゃえば ㇸでもないじゃん?」
クッと口角を上げる。

(どうだ ドウ 返すぅ)


S『逆にって、なんの逆よ!』
 翔ちゃんが笑いに変えようとした。

N『ダメでしょ?』
 ニノも困った顔した。

(ほら いろんな 切り替えして来いよ)


N『みんなも すごい汗かいてるもんね』
 手の甲で額を拭って、周りを見回すニノ。

(あ! 俺の 話 飛ばすつもりだ!)
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