第56章 MC中お着替えと 奔走 2
相葉視点
俺はアノ時の僕に 胸を張るため 自分の行動にブレーキをかけて このMCを楽しくする為 笑顔で話をした。
『いや、ただ…ぅっ』
いきなり 頭が痛くてコメカミを触る。
(痛い! 顔に出る)
『たのしいね!』
顔に今の気持ちが出ないように思いっきり笑顔を作る。
S『ほんとに 楽しいね!』
翔ちゃんと大ちゃんが何事もないように話を進めてくれる。
(ふたりとも ありがとう…)
M「おまたせっ♪」
上着は持って、Tシャツ姿で潤ちゃんが出てきた。
S『早っ!?』
「はやから 着替えたの?」
カッコイイ松潤に集中するお客さん
S『じゃあ、ちょっと我々も戻りますか』
O『ええ!』
『そうだね。戻ろっ』
「あれ…」
ステージに戻ってもニノが戻ってこない。
(今から 三人で話すんじゃなかったけ?)
S「先いけよ」
背中をトンっと押させた。
「いいの?」(段取り変わるよ?)
S「大丈夫だよ」
ニコッと笑う翔ちゃん。
「いってくるね」
潤ちゃんの方を向く。
潤ちゃんが小さく頷く。
先に降りて行った大ちゃんを追い掛ける。
ニノの場所がカーテンに囲われてる。
わかってる
ここでニノの部屋に飛び込んだら、ニノに怒られる事
だから 自分のスペースに入って 着ていた服を脱ぐ。
ずっと気になっていた。
俺の作ったカッパもどきのクダリのドットコムっていてくれた時も変だった。
着替えに行く時のコントにならなかった ニノの顔は変ってレベルじゃなかった。
スタッフ「相葉くん?」
スタッフの声でハッとした。
声の方を向くと 水の入った容器を差し出したまま俺を見上げるスタッフ。
「あ。うん」
容器を受け取る。
だめだな
本郷「ほんと ダメですね」
いきなり頭の上から日翅ちゃんの声がした。
「え?」
首をクキッと音を鳴らして上を見る。
本郷「今は、コンサートに集中してください」
上からのぞくように見下ろす
「ひわ…ちゃん」
日翅ちゃんの顔をにじむ。
本郷「あなたがオロオロしていると、二宮さんが静養できません。あなたは堂々としていてください」
「う…うん」
ゴシゴシ目を擦って 途中になっていた着替えを急ぐ。