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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第53章 1日目 《MC》 1


松本視点

翔くんの視線を感じてマイクをおろして、一歩下がる

(翔くんがちゃんとMCしてくれるなら 俺はあんまり前に出ないよ)

S『二宮さん、ここまでどうですか?』
 翔くんがニノに話しかける。


 リーダーとのクダリが終わってから ずっと腰に手を置いてニノ。

(腰?痛めたの?)

N「いやぁぁぁ 暑いっ!」
 力いっぱい声を張るニノ。

N『俺なんかさぁ、酔っぱらってるみたいに赤くなっちゃってさぁ』
 フラフラ 千鳥足ぽく 足を動かして笑っているニノ。

(演技か…)

S『そうそうそう!顔が赤いからっ』
 早口になる翔くん。

N『これ、どうしたらいいの? 』
 顔の汗をぬぐいながら言うニノ。


『お酒飲んでいるわけじゃないですよね?』
茶化しながら顔を確認しにいく。


N『飲んでいるわけないじゃ!』
 頬を膨らまして言うニノ。


(確かにいつもより赤い…)


S『体の中から暑いんじゃないの?』
 翔くんが衣装を抓んでパタパタしている。

O『逆に飲んじゃえばいいじゃん?』
 リーダーがいつものお返しとばかり 悪い顔してニノに話しかけた。

N『いやいやっ』
 伸ばした手を振りながら詰め寄るニノ。

 マイクに入らない声でニノがリーダーに何か言う。
 リーダーがクッと口角を上げる。

S『逆にって、なんの逆よ!』
 翔くんがオーバーリアクションでリーダーが言った言葉に反応した。

(なに 言ったのか 聞き取れなかった…でも…)

N『ダメでしょ?』
 うまく切り返せないニノ。

(まずいな ニノが誤魔化しきれてない…)


 会場から笑い声が聞こえる。


(会場は誤魔化せたか?)


N『みんなも すごい汗かいてるもんね』
 何事もないように話を変えようとしているニノ。


O『飲んじゃえよ』
 悪乗り一歩手前のリーダー。


(だめだ こっちはコッチで おかしいぞ)

相葉くんと目が合った。

(ミラクル相葉くん 何とかして…)


相葉くんは物凄くスマートにリーダーの側に行き

 リーダーに何かいて言って ほほ笑む相葉くん。
 ニコッと笑うリーダー


 二人は翔くんが指さした方を向く。


S『こんなところでコンサートできるだなんて、ほんと…驚きですよねぇ』
 振り向いた翔くんの背景がまさに絵葉書の用だった。
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