第53章 1日目 《MC》 1
N『本場のアロハにビビリますよね?』
ニノがニヤッと笑って見上げた。
(ああ よかった 機嫌が悪くなったんじゃないんだね
じゃ 普通に説明してもいいね)
『だって この近距離で アロハー! ってきたらびっくりするじゃん!
本場のアロハは、この辺で見ると本当に凄いんだから』
手を顔の前に持っていく。
N『そうだね』
手をヒラヒラ振って離れていくニノ。
(あれ…この返しじゃダメだったのかなぁ)
S『相葉くん ちょっといい?』
翔ちゃんが話かけてきた。
『はい?』
S「あのさ、さっきのhistoryのとこで、相葉くんのとこだけ笑いが起こってたけど」
ニコニコ笑顔の翔ちゃん。
「え?そうですか?」
(なんの話かなぁ)
S「うん。翔くーん、ニノー、大野くーん、松潤、相葉ーってヤツ。」
「あー」(俺の鉄板話)
S「あれさ、何度も話しすぎて、ちょっと今日は反応わるくなってましたけど。」
「すみませんねぇ」
ペコっと頭を下げる。
S「鉄板だと思ってやりすぎて今回あんまりウケてなかった」
肩を揺らして笑っている翔ちゃん。
(ふふ 話を変えてくれたんだね 優しいね
ん? 何? ピクッとした…)
S『それは そうと ここまでやって、この会場の雰囲気はどうですか?』
翔くんがマイクを向けてきた。
(潤ちゃんからの 進めて サインを受け取ったんだね)
『凄いですよ。
海が見える場所でコンサートが開けるなんて、僕ら思ってもなかったですし、 こういう素晴らしい景色を見て皆さんと共有していることが嬉しいですね』
(段取り通り進めようね 翔ちゃん!)
翔ちゃんの目が輝いている。
(ふふ 良いアシストでしょ?)
S「大野さん、どう?ここまで…」
翔ちゃんが大ちゃんの方にマイクを向ける。
O「やぁ…でもっ リハーサルも結構ねぇ? 天気、良くて…」
大ちゃんが フラフラしている。
(なんだろう なんだか 大ちゃんの様子が変だ…)
周りを見る。
飛天たちの舞はおわったから 空は静かになっている
(日羽ちゃんが あそこにいるから 変なのは入って来てないはず…)
大ちゃんに話しかける松潤。
(潤ちゃんが笑顔だから 大丈夫だろうけど…)