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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第53章 1日目 《MC》 1


A『アロハー』
 雅紀が会場に響くくらいの声で叫ぶ。

『あなたさ、凄くアロハーを推してるよね』
アクセントを指摘する。

A『アロハっっ??』
 言い直した発音が疑問形になる雅紀。

観客席から笑いが起こる。


N『相葉さん アロハ言うくせに…』
 指を下に向けて ココという仕草をするニノ。

A『はい…』
 雅紀が肩を窄ましてニノの側に立つ。

N『本場のアロハにビビリますよね?』
 ニノがニヤッと笑って見上げた。

A『だってこの近距離でアロハー!ってきたらびっくりするじゃん!
  本場のアロハは、この辺で見ると本当に凄いんだから』
 雅紀がニノに向かっていく。

N『そうだね』
 はいはいっと手を振りながら離れるニノ。


雅紀がシュンっとする。

(ああ テンション下げちゃった… 仕方ないな…)
「相葉くん ちょっといい?」

A「はい?」

「あのさ、さっきのhistoryのとこで、相葉くんのとこだけ笑いが起こってたけど」

A「え?そうですか?」

「うん『翔くーん、ニノー、大野くーん、松潤、相葉ー』ってヤツ」

A「あー」

「あれさ、何度も話しすぎて、ちょっと今日は反応わるくなってましたけど」

A「すみませんねぇ」
 雅紀が大げさにペコっと頭を下げた。

「鉄板だと思ってやりすぎて今回あんまりウケてなかった」
雅紀の撮影の時のテンションを想像して笑えた。

ん?

視線を感じてその方を確認する。

あ!やべ 潤が睨んでるぅ
『それは そうと ここまでやって、この会場の雰囲気はどうですか?』
マイクを自分から雅紀に向ける。

A『凄いですよ。
  海が見える場所でコンサートが開けるなんて、僕ら思ってもなかったですし、 こういう素晴らしい景色を見て皆さんと共有していることが嬉しいですね』
 雅紀がニコニコ笑いながら答える。

(まさ~きぃ ナイスアシスト! 潤も 笑顔になった ふぅ このまま進めるか…)
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