第53章 1日目 《MC》 1
S「相葉くん ちょっといい?」
A「はい?」
S「あのさ、さっきのhistoryのとこで、相葉くんのとこだけ笑いが起こってたけど」
A「え?そうですか?」
S「うん。翔くーん、ニノー、大野くーん、松潤、相葉ーってヤツ。」
A「あー」
S「あれさ、何度も話しすぎて、ちょっと今日は反応わるくなってましたけど。」
A「すみませんねぇ」
ペコっと頭を下げる相葉くん。
S「鉄板だと思ってやりすぎて今回あんまりウケてなかった」
肩を揺らして笑っている。
(雑談いいから MC回してよぉ)
S『それは そうと ここまでやって、この会場の雰囲気はどうですか?』
翔くんが相葉くんにマイクを向ける。
A『凄いですよ。
海が見える場所でコンサートが開けるなんて、僕ら思ってもなかったですし、 こういう素晴らしい景色を見て皆さんと共有していることが嬉しいですね』
相葉くんがニコニコ笑いながら答える。
(そう そう ちゃんと段取り進めてね)
S「大野さん、どう?ここまで…」
翔くんがリーダーの方にマイクを向ける。
O「やぁ…でもっ リハーサルも結構ねぇ? 天気、良くて…」
リーダーが脈略のない話をはじめた。
翔くんが困っている。
O「あ!」
眉をハの字にして翔くんを見ている。
S「いやいや」
その顔に翔くんも困っている。
O「昨日、ヤバかったね!」
話を進めようとしているリーダー
S「昨日?」
珍しく翔くんが読み取れなかった。
「昨日、大雨だったよ!」
一応フォロしておこう。
O「大雨でね!なんかでもっ まぁ、アタリマエって感じだったよね?」
リーダーが思い出しながら、のんびり話す。
N「雨降ることがね?」
ニノが確認する。
O「いつものことです! みたいな!」
自信もって言うリーダー。
翔くんフリーズ中 会場は笑っている。
(だめだ 頭回ってないな…)
「大野さんのイメージは『ハワイはカラっとしてる』っつってたじゃん?」
話を進める。
O「そう!」
「今回、どうなんですか?」
O「いや、ちょっとしっとりしてんなぁ…と思って」
S「しっとり?しっとりは、してないよねぇ? あぁ、雨が降ったから!」
翔くんがブツブツ一人で話して 納得したようだ。
(やっと 帰ってきた あとよろしくぅ)