第52章 嵐 コンサート 中盤
松本視点
〝5×10〟の音楽に合わせてゆっくり 顔を上げ、深呼吸をする。
ステージがゆっくり上昇する、その間に翔くんを中心に等間隔で広がり歌唱位置につく。
俺はステージの端に立つ
≪ボスぅ カッコイイですぅ≫
ステージ下から 眷属たちが声を上げた。
(あぁ もう 照れるだろ)
小さく手を振る。
S『 出逢って数年 あれは偶然な気もするね ほら15年 』
翔くんがゆっくり 語るように歌い出す
O&N『 ただ笑っとこう 』
A『 きっと 夢が叶うとこ 』
『 きっと 夢が叶うとこ 』
S『 そう言い聞かせてた頃の過去も いま 胸にまとう yeah 』
A『 焦り 不安 憤りばっか なんか感じていた 日々もあったな 』
O『 でも アナタが 居てくれたから その笑顔 温かかったから」
N『 歩いて来れたんだね 横に並び つかんだ手 』
『 この過ごした時間さえ…って なんかね 今は まだただ照れるね 』
≪照れた顔もイイスよぉ≫
(わかったよ もう)
『 無邪気に奏でた不協和音は、色んな世界を見てきたんだ
気が付けばいつの間にかそれが、僕らになってた 』
『 本気で泣いて、本気で笑って 』
S『 僕たちからは沢山の愛の 言葉しかもう本当に何にもないの 』
『 本気で悩んで、本気で生きて 』
S『 歌に乗せて再度 重ねた分のでっかい愛を 』
『 今がある、胸を張れる。』
O『 僕ら交わした声が 消えないのならば 』
N『 誓えるよ この愛を100年先も。 』
A『 笑顔が咲いてますように。 』
『 ずっとずっと 心に あるんだ。だからこそ 伝えてみたいんだ。 』
『 ありがとう… "これからもありがとう"
ここに立ってる!
僕たちが 今、輝けるのは 君 が いるから
5人でいる! ずっとイル。
今までをチカラに変えて、変わらぬアイで 包み込んだら 永遠が、ほら永遠が
ボクと キミだけに生まれたんだ。』
大きく腕を伸ばして 左右に振る。
『 La la la la… La la la la…
ラブ ラブ ホォォ ユゥ… 」
ゆっくり ステージがゼロ地点に降りていく。