第49章 嵐 コンサート 起動!!
犬養視点
コンサートは 恙なくかつ盛大に進んでいる。
華やかなステージの下では、沢山のスタッフが働いている。
「次ぃ スタンドマイク」
ステージ関係者に『準備オッケィ』連絡を飛ばす。
S「“ARASHI BLAST in Hawaii” Let's get the party started!」
櫻井さんが開会宣言をする。
観客が大きな歓声をする。
スタッフ達がステージ下からスタンドマイクを差し上げ、メンバーがマイクを設置していく。
M「OK Hawaii!!
日本も 一緒に踊ろうぜ! Come on!」
松本さんが注目を集めるように声を上げる。
♪Na na na Naaa NaNa… Na na…
人の目には見えにくが 嵐のまわりに光る衣を纏った飛天たちが舞っている。
ん
何かが自分の方に飛んでくる。
(あれは!)
手を伸ばし木の葉を掴む。
掴んだ瞬間 刻まれた文章が脳内に広がる
この木の葉の送り主は本郷君だった。
(羽織の者が外部から…チッ 面倒な事を…
それにしても 困ったなぁ貴賓のレベルを計りにくくなった…)
♪『 リクツじゃなくて ムチュウになって こんなキモチ嘘じゃない』
嵐の歌唱は続いている。
(は! 集中 しないと)
「佳澄」
佳澄「はい ここに」
「この葉の内容を調べてこい」
本郷君が送って来た木の葉を渡す。
佳澄「かしこまりました」
木の葉を持ってその場から消える。
俺の手となり足となり、貴賓側の情報を集めて来てくれる 香住(かすみ) 腕のいい飛天だ
♪『 未来のカケラを集めて 行けばいい』
マイクを通して歌声を広げる嵐の五人。
(本郷君を空に上げたのは、諸刃だったかぁ
でもな 橋本さんには ステージ下に居てもらいたかったし 吉桜じゃ話にならないし
考えても もう遅い 起こった事を治めるのが 松本さんとの約束だ)
スクリーンにピカンチ(映画)の印象的なシーンを特別編集したムービーを流し始める。
「急いで 衣装回収と 水分を」
この数分が嵐の皆さんの水分補給時間
香住「犬養さん お待たせしました」
「どうだった?」
香住「あまりよくありません…」
「そうか…」