第6章 通常運転です

相葉視点

　翔ちゃんが俺に説明しているのに、気持ちは大ちゃんの方を向いているのは、見てて直ぐに分かった。


「翔ちゃん任せといて🎵」
（翔ちゃんが動きにくいなら俺が笑いに変えてあげる）


「なーんだ🎵　もう　大ちゃんの慌てん坊🎵」
思いっきり大ちゃんに抱き付く。

Ｏ「慌ててねーもん…」
　大ちゃんが呟く。


「えー（この匂いは）甘々カフェオレ（だね　それ）飲んで、朝からやる気満々なんでしょ？」
マグカップをオーバーリアクションで覗き込む。


Ｍ「お！今日の取材は　期待できますか？」
　潤ちゃんが話に乗って来た。

Ｎ「そうなのよ！　コメントバンバン言うんだって」
　カズもニヤっと笑う。


Ｏ「え？　いゃ…ほどほど…でぇ」
　大ちゃんが顔を上げてくれた。

Ｎ「さっき『糖分取ってヤル』って言ったじゃん？アレは嘘ぉ？」
　詰め寄るカズ。

Ｏ「嘘じゃ…」
　困った顔の智くん。


（よしよし　翔ちゃん！　今だよ！！）
翔ちゃんに合図を送る。


Ｓ「はいはい」
　パンパン と二回の大きな音が響く。


　三人が翔ちゃんの方を向く。


Ｓ「ニノ　コメントの割り振り　できた？」
　仕事モードの声の翔ちゃん。


Ｎ「あ、はい」
　カズが急いでパソコンをテーブルに置き画面を出す。

Ｍ「コメントの割り振り？」
　潤ちゃんがニノの隣に座る。

Ｎ「うー　朝ね　メールが来てて…」
　画面を潤ちゃんに見えるように角度を変えるニノ。





（翔ちゃんナイス！）
親指を立て、ウインクをする。

　眉が少し下がる翔ちゃんが誤魔化すようにマグカップに口をつける。


Ｓ「あ　コレ雅紀の分」
　翔ちゃんがマグカップを指さす。


「ありがとう♪」
マグカップに手を伸ばす。


Ｓ「潤も飲むだろ？」

Ｍ「いる！」
　パソコン見ながら返事をする潤ちゃん。


Ｓ「はいよ　ニノ　お代わりは？」
　潤ちゃんの側にカップを移動しながらニノにも聞く翔ちゃん。

Ｎ「お願いします」
　カップを持ち上げるニノ。


　カップを持ってキッチンに向かう翔ちゃん


　大ちゃんが音をたてずについていく。


（大ちゃんを温めるのは　翔ちゃんの特権だよ）