第6章 通常運転です
二宮視点
M「どうしたの?パソコンなんかあった?」
潤くんが優しい目で俺を見上げる。
聞いてよ! 潤くん!
あの人!
考え無しに 俺の パソコンに
中身の入った カップを!持って来やがった!!!
パソコンを抱きしめて大野さんを睨む。
大野さんがカップを胸に隠す。
(別に それ隠さなくても…)
M「え?ニノの大事なパソにコーヒーかけそうになったの?」
潤くんが優しく確認してきた。
(あれ…潤くんが復唱してきた…もしかして、言葉…ちゃんと発音してない?)
確認がとれないから頷いて意思を伝えた。
M「ははっ…そりゃ 怒るわ」
額を押さえて頭を振りながら大野さんを見て笑う潤くん。
O「ワザとじゃねーよ」
潤くんの直視を避ける大野さん。
(ワザとだったら、シバキ倒す!)
S「雅紀」
翔さんの声が聞こえた。
(そういえば、まーくんは?)
視野を広くとってまーくんを探す。
口をパクパクさせているまーくんがいる。
S「さっきね ニノがコメント打込みしてるトコに、智くんがすり寄ったのよ
で、中身パソコンにかかりそうだったから、激怒り って感じだよ」
その横にニコニコ笑う翔さんが今のオレを説明している。
(当たっているけど、なんかヤダなぁ
なんか その… パソコン命な感じ…)
A「なーんだ🎵 もう 大ちゃんの慌てん坊🎵」
まーくんが大野さんに抱き付く。
O「慌ててねーもん…」
マグカップを抱きしめたまま呟くリーダー。
A「えー 甘々カフェオレ飲んで、朝からやる気満々なんでしょ?」
抱きしめているマグカップを覗き込むまーくん。
(あれ… パソコンの事には、降れない…)
M「お!今日の取材は 期待できますか?」
ほっほぉぉっと口を動かす潤くん。
(なーんだ!)
「そうなのよ! コメント!バンバン言うんだって」
O「え? いゃ…ほどほど…でぇ」
大野さんが困っている。
「さっき『糖分取ってヤル』って言ったじゃん?アレは嘘ぉ?」
詰め寄る。
O「嘘じゃ…」
口ごもる大野さん。
(いつも みたいに 遊ぼうよぉ)