第47章 本番前の朝リハ
「少し リーダーのコメントもDVDに入れたいから、いいですか?」
O「あー うん ここでいい?」
「はい」
O「じゃ
デビュー当時の船乗ったり あと パイナップル畑とか行ったんだけど
全部は思い出せないけど その当時の気持ちだったり その景色だったりとか うっすら覚えてるから
それをよく思い出す
“あ~ あの時 やめたかったよなぁ” とか
でも それが 何だろうな…もどかしい感じ」
胸を撫ぜる大野。
O「かゆい感じがする 今 思うと…」
S「ごめんね」
急に翔様が駆け寄って来た。
O「どうしたの?」
S「大野さんの移動車 俺と別だったから、大野さん待ちで車が止まってる」
翔様が息を切らして言う。
O「あら じゃ インタビュー終わり?」
僕の方を向く大野さん。
「はい だいじょうぶです」
S「ごめんね 車の方には俺が謝ってるから 大野さんは何も心配ないから、行って」
大野さんの肩をポンポンと叩く翔様。
S「吉桜ぁ ごめんね 俺のぉで なんか言われたら…」
両手を合わせて肩を窄める翔様。
「ああ ご心配いりません!
翔様にご迷惑かけることはありませんので…
翔様も一度ホテルにお帰りになりますよね?」
S「ああ そのつもり…」
「じゃ ささ行きましょう」