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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第47章 本番前の朝リハ


M『えー 次は〝Bittersweet〟ですが、最終の〝A・RA・SHI〟行きます』



川本「〝A・RA・SHI〟ですね」

S「弾けてイッェーイ!」

川本「イッェーイ!」



〝A・RA・SHI〟のイントロが流れ始め、僕たち密着カメラはステージを下りていく。





〝A・RA・SHI〟を少し歌うと階段が開き、ステージ裏に降りてきた。


密着カメラが五人の回りに集まる。



スタッフ「早くないですか?」


M「はあぁぁー 早いだと!」
 そのカメラに向かって松本さんの右拳が向ける。


その声に翔様 二宮さん 相葉さんが振り向く。
 周りのスタッフも松本さんの方を向く。


 二宮さんが大きく手を広げ 合図を送っている。


S「潤 みんながびっくりしている」


 二度目の拳を振った松本さんが笑いながらカメラから離れる。


S「まったく…」
 翔様が持っていたタオルをカメラのレンズに近づけていく。

S「ちゃんっちゃん」
 タオルをヒラっと動かしてニコニコ笑っている翔様。


 松本さんを見てほほ笑む大野さん。




N「なにやってるのさ」
S「いないいないばぁ」

N「ははっ」


 松本さんが何か言っている。


(何言ってるのかなぁ)
カメラを松本さんに向けようとすると翔様が僕の方に手をふっている。


(撮るなってことかな…)





メンバーが 退場予定のヘリポートに歩いて行く。

 全員のイヤモニには 音楽と スタッフのカウントが聞こえている。

ヘリはない。

 エアヘリに乗車して スタッフの一人が扉を閉めるフリをする。


 グッとしゃがんだ相葉さんが まるでヘリが浮いているかのように 手を伸ばし、足を延ばしていく。



スタッフ「はい オッケイです!」
 側に居たスタッフが声を上げる。

S「ぐっ はは」
 翔様がOKと聞いた瞬間笑い出す。


(相葉さんが何がミラクル発言したのかぁ…)


N「そこまで 求めてなくない?」
 あきれたような声の二宮さん。

(言葉は分からなかったけど 確定だな)

A「せっかく カメラ回ってるからね~」
 帽子を被り直しながら笑っている相葉さん。

M「アロハ~」

(和やか…なのかぁ)
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