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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第45章 リハ終わりの休息


櫻井視点

スタッフに手を振って別れて智くんの背中を追っかける。

(あ もう 座ってる…)

「あ!にの まだ衣装なの? 早く着替えなよ!」
口を尖らしてふにゃふにゃっと体を揺らすニノに声をかける。


N「えー コレ…私服だよ…」
 白いシャツを抓むニノ。



「んー そうなの?(そっくりだね)」

奥にあるテーブルに吉桜を見つける。

「あ! もう料理来てたの!!」


吉桜「ご注文の品はまだですが、随時用意します こちらへどうぞ」
 元気よく返事をする吉桜。


テーブルの上には五人分の皿や箸

(潤もくるんだな!
 よかった このまま 顔見ないで帰るのもヤダったから…)


ピピっ 桜坂がポケットに手を入れ、一礼して部屋をでていった。


「調理来たみたいです」
智くんにウインクする。

 湯呑を口にしている智くんがふふっと笑ったような気がした。




吉桜「お待たせしました ご注文品です」
 ビニール袋を腕にぶら下げ、大きめの箱を何段も重ねてフラフラしながら入って来た。


「きたきた💛」
(智くんのお気に召すものがありますように!!)

大きな箱を次々開けていく。


(おお!本格的なピッツァだねー あ!これとか 智くんすきそう🎵)

「どれから食べますぅ」
袋の中にあったトングをカチカチさせながら智くんの方を向く。



O「うーん 『おすすめを少しずつ』」
 すこし困った顔の智くんが言う。

「かしこまり!」
(じゃ これと コレ あー これも おいしそうだな)

どれも一口で食べられるような物をチョイスして皿に乗せる。

「お待たせししました」

O「いつも ありがとう」

「いいえ 智くんの好みは熟知してますので」
カッコ良くお皿をサーブして見せた。

 ほーっとこっちを見上げる智くん。


「カッコよかった?見惚れてますよぉ」

O「うん カッコよかった」
 何度もコクコクと頭を動かす智くん。


(もぉ こういう とこっ マジズルイってぇ!!!!!!)


「にっ ニノの分も取って来るね!」
真っ赤になったかもしれない顔を隠すため、智くんから離れる。

(はー 智くんたら緊張の糸が切れて もう 好きだらけ…
 あ!隙ね 隙!!

 うん

 ふう 潤が来るまでには、いつもの『翔くん』に戻っていないと)
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