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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第45章 リハ終わりの休息


松本視点


スタッフ達と別れて、メインステージ横を通る時


(ん?)


ステージの所が  儚く淡い オレンジの光 が ある。



(人? いや違う…)


自分がイメージしている照明の色ではない。

 一歩近づくと 光がふっと消えた。


スタッフ「あ!」
 コンサートスタッフの声。


(あ゛っ!)
スタッフの声に驚く。


スタッフ「いま 呼びに行こう… 松本さん?どうかされましたか?」


「ん…うん。なんでない それより何?」
(お前の声にびっくりしたとは、言えないよ)

スタッフ「櫻井さんが『コンテナで何か食べたい』って言うので、食事用意してます ご一緒にどうかと…」
 俺の顔色を伺っているスタッフ。


「良いよ 今 俺もなんか食べたかったし!」


メインステージに目を向ける。


(んー さっきのなんだったんだろう…


 まぁ モモが何もしないって事は

 見なかった事にしよう…

 本番前にコンナノ見たって言ったら 犬養やニノが何言うか…)




スタッフ「よかった では こちらへ!」
 安堵の顔のスタッフ。









「お疲れです」
コンテナに入ると


 翔くんがニノとリーダーに食事を取り分けていた。


S「お疲れさん 潤。そこな」
 空いている椅子の方にトングを向ける翔くん。




「あーうん」
椅子に座る。


浜地「はい」
 湯呑を差し出す浜地さん。


「あぁ ありがとう」
 受け取った湯呑は人肌の温かさだった。

(ふう 温かい…)



N「なにか 問題ある?」
 お皿のサラダをフォークに指しながらニノが質問してきた。


「ううん 今んとこない」


O「ちゃんと 食っとけよ?」
 サンドイッチをパクッと咥えるリーダー。

(なぜ疑問形なのよ…)


S「そう そう ほら 潤の分」
 お皿にすごしづつ並ぶ野菜たち。


「ありがとう」


皿を受け取ると翔さんはほほ笑んで料理の前に戻っていく。


(これって、翔くんの分だったんじゃないのかな

 俺が入って来たから 俺に回してくれたのかなぁ)


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