第44章 通しリハ
松本視点
イヤモニを付け、モニターブースに向かって歩いて行く。
N『ヘリスタートです』
トランシーバーからニノの声が聞こえる。
「OK」
返事を直ぐに返す。
(始まる… モモ頼むぞ!)
モモ{任せおけ ボスは ボスの役目を果たせば良い}
スタッフ「オープニングスタートです」
会場にオープニングの曲と照明が起動する。
カメラマンが俺の方を向いてゆっくり近づいて来た。
(ん…撮ってる…)
カメラの赤ランプだけ確認する。
(ぅん…あの反射…画面が見づらい…
誰かいないか?)
手を上げると スタッフが走って来た。
スタッフ「はい」
「あの、上の方のクルクル回ってる照明いらない…」
スタッフ「分かりました」
(メモ取っとかないと)
Over センター 照明 Cnt
折りたたみ椅子を机代わりにしてバインダーにメモを取る。
ヘリは会場上空から一度海に出て、大きく旋回して再び会場に降り立つ。
🎵~ ARASHI~
スタッフ「着地しました」
着地点のスタッフから報告が入る。
「 ツー スリー フォー ファーブ シーク セーブ エィ…」
寄り添うスタッフも一緒にカウント。
『 扉 オープン 』
マイクを使ってスタッフが合図をする。
スタッフがヘリの扉を開ける。
真っ先に降りる相葉くん。
スタッフ「犬養 一列に整列な!」
犬養に指示を送る。
相葉くんが腕を伸ばしてラインを取っている。
『 歩き出して! 』
マイクを通して指示をだす。
ゆっくり歩き出す五人。
翔くんの名前とアップ
S「アイム ショウ!」
翔くんがカメラのレンズにポーズを取る。
(ふふ 決めちゃって…)
次 リーダーの名前とアップ
O「相葉マーン しない!」
リーダーがサングラス外すふりをして、またする。
「ぶはぁなにその! まぁーん って」
映像のニノもツボって手を叩いて笑っている。
相葉くんの名前とアップ
A「アイバチャンだよ!」
相葉くんはサングラスをかっこよくつまんで外す。
次俺の代わりの犬養が小さく頭を下げる。
マイクを貰って階段を上がる。