第44章 通しリハ
相葉視点
衣装に着替えた俺たちはヘリが降り立つセット裏に行く。
スタッフ「それでは、通しリハーサル よろしくお願いします」
頭を下げるスタッフ。
N「よろしくお願いします」
翔ちゃんとニノが頭を下げてヘリに乗りこんで行く。
前の席に大ちゃんが一人で乗る。
後ろの三人席は さっき乗った時より窮屈に感じる。
(衣装の所為かなぁ?)
浮上に向かってエンジン音が変わる。
N「ヘリスタートです」
トランシーバーに話しかけるニノ。
(カズ…少し緊張してる?)
「おお 浮いたぁ」
ヘリが動き出した。
ヘリコプターは一度 真上に浮上して、海の方を回って再びココに戻って来る。
🎵~ ARASHI~
インカムにオープニングの曲が流れる。
N「ココでスクリーンアップです」
ニノがヘリの中の社内カメラを指差す。
「前のカメラだね」
ニノの指示を少し大きめな声で確認する。
N「そうそう そのカメラね」
カメラを再度、指差すニノ。
大ちゃんが親指と小指を立ててカメラに向けている。
(よし これで大ちゃんにも聞こえたね)
ヘリコプターが会場の上まで戻った。
ゆっくり陸が近づいて来る。
(結構 ゆっくり降りるんだなぁ)
ヘリが完全に着地した。
Mマイク『 扉 オープン 』
松潤の指示が聞こえる。
スタッフがヘリの扉を開ける。
(よし 下りるぞ)
真っ先に降りる。
イヤモニ「一列に整列」
イヤモニに指示がくる。
「一列だって!」
腕を伸ばしてラインを取る。
一列に並ぶとニノの横に犬養君が立つ。
(犬養君が松潤役かぁ)
Mマイク『 歩き出して! 』
松潤の指示。
ゆっくり五人で歩き出す。
カメラマンがそれぞれの前に後ろ歩きで先導する。
S「アイム ショウ!」
翔ちゃんがカメラのレンズにポーズを取る。
O「相葉マーン しない!」
大ちゃんがサングラスを触っている。
N「あははは。相葉マーンだて!!」
ニノちゃんがツボって手を叩いて笑っている。
M『 ぶはぁ 』
イヤモニから松潤の吹き出す声が聞こえた。
(それを言うなら!)
「アイバチャンだよ!」
サングラスをかっこよくつまんで外す。