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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第42章 できる所 だけでもやろう


二宮視点

A「ご機嫌直してよぉ」
 マー君が両手をもみもみしている。

「そうゆうのが、嫌なんだ」
プイッとソッポを向く。

O「ごめんって」
 合掌して謝る大野さん。

「ふぅん 分かればヨロシイ 分かれば!!」
(ちょっと 遊び過ぎたかなぁ)


M「じゃ できる所だけでもやろう!」
 潤くんの気合いを込めて声が響く。


「やりましょぉ」
顔をパンパンっと叩く。


O「おお」
 少し間の抜けた声の大野さん。

A「やるよ」
 さっきまでの表情が嘘のように軽やかに返事をするマー君。


S「ですね」
 翔さんが笑っている。


 コンテナから歩いてセット裏に向かう。


一番に出た潤くんがスタッフを話しながら歩いている。

(一応聞きながら歩くか…)


スタッフ「では このあたりから… …」
 セトリのバインダーの中身を指さしている。


M「ああ…そうだね ウォーターガンの圧は確認しておこうか?」


(ウォーターガン… もう濡れているから そのままでもいいかぁ…)

スタッフ「準備します」
 スタッフが走って行く。



S「どこから?」
 翔さんが近づいてきた。

「Happinessのウォーターガンの圧 見るそうですよ」


S「あーそれ大事だね」

A「日本の水圧と違うだろうしね」
 うんうんと頷くマー君。

(いつの間に後ろにいたんだろう…)


O「着替えたばっかりなのに…」
 Tシャツを触る大野さん。

M「相葉くんがせっかく作ってくれたんだから 濡れても平気でしょ?」
 潤くんが大野さんの腕にあるドットコム製のカッパを指さす。

A「ゴミ袋だよ?あんまり期待しないでぇ」
 あたふたするマー君。

「直に当てるわけじゃないから…」


セットの階段に足を乗せる。


M「にの」
 潤くんから呼びかけられた。

「はい」
潤くんの方を向く。

M「俺 下で見てるからさ ドン位出るかとかさ…」
 地面を指さす潤くん。

「噴射幅が見たいの?」

M「あ うん」



O「全開で降ればいいんだろ?」
 先に上がり始めている大野さんが反応する。

S「お客さんの顔に当てちゃダメだよ?」
 その横の翔さんが問題点を指摘する。

O「それぐらい 分かってる」




スタッフ「用意出来ました」


S「はーい」
 律儀に返事をする翔さん。

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