第42章 できる所 だけでもやろう
相葉視点
「これ 大ちゃんの分ね」
大ちゃんにカッパを差し出す。
O「カッパ?」
受け取らない大ちゃん。
「うん! 時間無かったから 穴開けただけだよ?」
肩の所を抓んで広げる。
S「あの少しの時間で作ったの?さすが器用だね」
翔ちゃんのキラキラした目が俺をみる。
「ありがとう」
(その目❤️だーいすき)
大ちゃんがゆっくり手を伸ばしてきた。
「頭ここね スポッと被ると良いよ?」
O「ああ、うん ありがとう」
満足そうな大ちゃん。
(わーい 大ちゃんも笑顔だぁ 俺!イイ仕事した!)
「お疲れ様です」
人が部屋に入って来た。
(なんだ?)
スタッフ「お待たせしました
雨の影響を受けにくいように 機材を調整しましたので 引きつづきリハーサルを行います」
「あ ホント!カッパもできたんだ」
スタッフに俺のカッパを見せる。
スタッフ「ここでもドットコムですか?」
「おおよ 俺の才能だから」
コメカミをトントンしている。
S「調子って体か?」
翔くんの心配そうな声。
(ん?)
M「違うよ リハ リハで確認したい事ができないからさ…」
潤ちゃんが困った顔で翔ちゃんに説明している。
(何を心配してるの?)
O「日本で結構つめてきたんだ」
(あーセトリの事かなぁ)
O「大丈夫だよ」
大ちゃんが穏やかに言う。
「そうそう」(大丈夫だよ)
大ちゃんの肩に抱きついて潤ちゃんをみる。
N「来る時 ゴタゴタした二人に言われたら安心ですね 潤くん」
カズが皮肉を言う。
(ぁぁ…)
O「その節はご心配をおかけしました」
大ちゃんが目正しく頭を下げた。
「しました」
俺も頭を下げる。
S「もう許してあげて?」
N「暫く言い続けます」
(翔ちゃんのフォローもダメかぁ)
「ご機嫌直してよぉ」
顔を上げ両手をもみもみしてみる。
N「そうゆうのが、嫌なんだ」
プイッとソッポを向かれた。
(やん、逆効果ぁぁ)
O「ごめんって」
大ちゃんも慌ててる。
(どうしたら…いいんだぁ…まだリハ途中なのに…)
M「じゃ できる所だけでもやろう!」
潤ちゃんの気合いを込めて声が響く。
N「やりましょぉ」
顔をパンパンっと叩くニノ。
「やるよ」
(よかった…)