• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第4章 ゆる~く 通常運転へ


櫻井視点

O「ん…わかった」
 さっそくガムシロップに手を伸ばす智くん。


(えー すぐ入れちゃう?
 ちょっとは「味見てからにしたらぁ」にしてよ)
思うがままに文句を言う。


 和也も同じような顔で智くんを見てため息をはく。


 伸ばした手を引っ込めた智くんが「朝から仕事なんだから…糖分いるぅ」目をウルウルさせながら和也に近付いていく。


(あーそんなぁ目で見られたらぁ…文句言えなくなるぅ)


N「じゃ コメント多めにします」
 パソコンに向くニノが冷たく言う。


(ぁ… その返しなのね…)


O「なんだよ みんなでヤロウよ?」
 智くんがプクッと頬を膨らまして和也の横に座った。

(さ、智くんも…その…反応…通常運転なんだ…

 ヤバイな俺…
 宴気分が抜けてない‥シャンとしないと…

 俺は…こっちに座ろう…)
和也の向かいに座る。


 横に座った智くんをジーッと見つめた後「糖分多めに取るでしょ?」冷たい反応をするニノ。


(さすが、ニノ…もう通常運転になってる…)


O「取るっ 取るよ!」
 根負けしたかのような智くんがトレイのガムシロップに手を伸ばす。


(一個入れたから、甘めだけどなぁ)


O「今日は翔くんが作ってくれたのより甘いの飲むんだ!」
 パチンとプラスチックが割れる音をたてて、マグカップにそそぐ智くん。


(機嫌悪くなったら いけないねぇ…内容ぉ 変わるかなぁ)
「俺も、さっき ニノに作ってもらったんだ」
コクッと一口飲む。


O「二杯目なの?」
 マグカップを左右に揺らして聞く智くん。



「う~ん 正確には三杯め?」
ニノの方を向く

(話 広げてぇ)


N「そうね。一口飲んだインスタントも入れれば ね」
 パソコンに向かいながら言うニノ。


「です」
智くんの方を向く


O「翔くんには、作ってあげて?おいらには、自分でかよ?」
 智くんはニノに向かって体を寄せている。


(ん? いつ そんな話していたの?)


N「翔さんは特別です🎶」
 ニノがパソコンを両手で抱えて智くんを見る。


「ははは それは光栄です」
(でも なぜパソコン持ってるんだろう…)

/ 513ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp