第27章 専属 内を外を
浜地視点
簡易キッチンから出て、コンテナの前まで来ると、橋本さんが空を見え気ていた。
吉桜「お疲れ様です」
吉桜くんが元気な声で挨拶する。
橋本「飲み物か… みんな中にいるぞ」
コンテナの方をみる橋本さん。
吉桜「了解です」
トレイを持って軽快に駆け上がって行く吉桜くん。
その背中を何か言いたげに見つめている橋本さん。
「ふふ 珍しい生き物を見るような目で見ないで上げてください」
(犀利(さいり)の翁(おきな)も新世代にはついて行けませんね…)
橋本「ん?そんなつもりではないが…」
私の言葉の意味を考えている橋本さん。
(困らすつもりは無かったのですが…)
「いいんですよ 我々だって ハジメの時はあーだったんですから…」
橋本「ハジメか…お前は同じ名であったな?」
顔を上げた橋本さんの表情が優しくなる。
「ええ“名”でした…」
『今日からお前の名は“ハマジ”だ。我に従え!』
懐かしい声が今も耳に残る。
(いけない 思い出に浸っては…)
「お茶が冷めますから またにしましょう」
橋本さんに頭を下げ コンテナに入って行く。
「おまたせしました」
嵐コンテナにはいると、吉桜くんは一目散に翔くんにアイスカフェオレを運んでいくのをみて「はぁやっ!」っと相葉くんが口を開けてびっくりしている。
「ふふ 吉桜くんは機敏ですからね はい 相葉くんのアイスミルクティです」
カウンターにグラスを置く。
A「ありがとう!」
グラスに手を伸ばす相葉くん。
「ストローは?」
A「ん いらない そのまま飲む」
そのまま口を付け飲み始める。
(では…)
カーテンが開き二宮さんが出てきた。
(お顔の色はよろしいようですね…)
ティーカップにゆっくりホットのミルクティーを注ぎはじめる。
A「ニノ!ミルクティー来たよ!!」
相葉くんが二宮さんを呼ぶ。
二宮さんが表情を隠してに近づいて来る。
「こちらにどうぞ」
カウンターにティーカップに掌を向ける。
A「ここ ここ!」
俺は椅子を引く。
(おやおや 表情と真逆なオーラが漏れてますよ
本当に猴(ましら)さまを同質なのですね…)