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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第27章 専属 内を外を


本郷視点

「戻りましたぁ」
コンテナの中に入る。


吉桜「お菓子を」
 吉桜くんがテンパっていた。


(お菓子?)
「もう 用意しているよぉ」
入り口近くにあった紙袋を見せる。


 シュンっと肩を落とす吉桜くん。

 浜地さんが、ツアーグッズの籠を指さし指示を出す。


吉桜「はい 準備します」
 ピシッと背筋を伸ばして元気よく動き出す吉桜くん。



スタッフ『すみません 機材チェックします お時間ください』
 運営スタッフから 全体連絡が入る。



吉桜「不具合でしょうか?」

浜地「なんでしょうね…」



M『俺たち着替えしまーす』
 マイクを通して、休憩を宣言する松本さん。


吉桜「はい」
 コンテナから出ていく。


浜地「中の警護お願いします」

「了解でーす」

しばらくして松本さんが入ってきた。


「こちらにタオルを用意しています」
椅子の上のタオルに手のひらを向ける。


M「あぁ、使うよ」
 松本さんは返事はしてくれたけど、自分の鞄に手を伸ばしている。

 続いて入ってきたのは、二宮さん。
「お疲れ様です」と声をかけるが、明らかに不機嫌な顔。


「どうかしました?」

N「別に…これ?オレの?」
 チラッと俺を見て、タオルを見る二宮さん。

「どれも同じものです」

そう言うが、早いか、二宮さんはタオルをもってカーテンの中に入っていった。

(何かあったのかな…)
「松本さん、二宮さんどうしたんでしょう?」

松本さんに聞こうと体を向けると

  オレに聞く?  とばかりな目で見つめられた。



A「お疲れ様でーす!」
 ボンが元気に入ってくる。


M「相葉さんに聞けば?」
 顎をクイクイ動かす松本さん。


「そうですね…」
ボンの側に近付く。


A「ねー 松潤と何話していたの?」
 ボンがタオルに手を伸ばしながら話始める。


「二宮さんが機嫌が悪かったので、ボンが何かしたのかと…」


A「ぁ゛ん」
 ふだん見せない荒い目を俺に向ける。

(ちょっと、ここでそれは)

A「なんだよ 俺が本番前にそんなぁ」
 荒々しい感情をそのまま言葉にしたボン。

(制しないと)
「松本さんが見てますよ」


勢いよく体を反転して「はっは!めんごめんご」と笑いながら濡れたタンクトップを脱ぎはじめた。


(効果抜群!)
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