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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第24章 休憩しよう


二宮視点

潤くんがいるはずのコンテナの中に入る。

M「あぁ、使うよ」
 潤くんが自分の鞄に手を突っ込んでいた。

 半透明のモモが眼光鋭く俺を見る。


(睨むなよ…)


本郷「お疲れ様です」
 本郷くんが笑顔で俺の方を近づいてくる。


(ん…今の俺に近づくな…)


本郷「…どうかしました?」
 顔色を伺うような顔をする本郷くん。


(コイツ…ワザとだろ…)
「別に…これ?オレの?」
椅子にきちんと置かれたお着換えセットを指さす。


本郷「どれも同じものです」
 少しビクつきながら答える本郷くん。


(あんたは あのバカの側に居ればいいんだよ)
タオルとシャツを握って カーテンの中に入る。


(はーー なんかムカつく… 何にかは分かんないけど…
 この休憩の間で消化しておこう…

 リハに持ち込んだらダメだ)



A「お疲れ様でーす!」
 元気な声が聞こえる。


(あ!バカきた… 乱入されないように 早く着替えよう…)

黒のTシャツを脱いで首や背中を拭く。

 クーラーの風が少し体温を奪う。

(ホット頼んでよかった…)


M「ねー 翔くんとリーダーは?」
 潤くんの声。

A「一緒にきたよ?いないの?」
 何かをしながら答えるマー君の声。



(着替えてる? ココに乱入しない?)
カーテン越しの二人の気配を感じながらライブTシャツを頭からかぶる。


橋本「お二人 中に入ってください」
 橋本さんの低い声がここまで聞こえる。


(あ…この声…こわっ)


S「お疲れ様です」
O「…さまです」
 二人が入ってきたみたいだ。


(翔さん…ココ使うかな…)
自分の使った物を集め、場を整える。



吉桜「お待たせしました」
 大きな声が聞こえてきた。


(あ…新人帰って来た…)



カーテンを開けドコに誰がいるか確認する。


(潤くんそのまま
 翔さんとおじさん…なに してるんですか…まったく…)

 なぜか見つめ合ってる二人。



A「ニノ!ミルクティ来たよ!!」
 グラスで直飲みしているマーくんが呼ぶ。


浜地「こちらにどうぞ」
 カウンターにティカップに掌を向ける浜地。



(冷めないうちに飲もう…)
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