• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第24章 休憩しよう


大野視点

メインステージを通って コンテナに向かって歩いていく。


(さっきより空の色が濃くなったなぁ…)


 コンテナの回りに浜ちゃんの布陣が張ってあった。


「はぁぁ…」(安全圏に入ったぁ…)
気が抜けて息がでる。


S「喉へん?」
 横を歩いていた翔くんが心配そうに俺を見ている。


「ん~(この手を見たんだね…)なんか飲みたいかなぁ」
喉の辺りをさわりながら答える。


S「何飲む?」
 続けざまに問う翔くん。


「ん~(そんなに心配?)何でもいいよ」


S「アイスカフェでいい?」
 唇をアヒルにして聞く翔くん。


(ふふ、それは翔くんが飲みたいんでしょ?まぁいいか それで)
「翔くんと一緒でいいよ」
翔くんの方を向いて頷く。



S「わかった。伝えてくるね!」
 直ぐ目の前なのに走り出す翔くん。


でもって「アイスカフェオレ作って!」っと指を二本立てて大きな声を出す。

吉桜「はい 只今!!」
 翔くんのマネも勢いよく走って行く。


「ああぁ そんなに慌てなくてもいいのに…」
コンテナの入り口前で腰に手を置く翔くんに声をかける。


S「だって…待つのヤじゃん?」
 上半身だけと俺の方に向ける翔くん。


「ん?」(俺が?そんなイメージ?)


S「それに、天候しだいでは、どうなるかわかんないし」
 空をチラッと見る翔くん。


「確か…」
二人でグレー色の曇り空を見上げる。



橋本「お二人 中に入ってください」
 橋もっちゃんの低い声が聞こえる。


(なんだよ いいじゃん)
橋本の方を見る。

ダメですっと目が言っている。



「怒られたくないから行こう」
翔くんに小さく言う。

S「そうだね」
 お道化たように肩を揺らす翔くん。




コンテナに入ると本郷くんが、背もたれの長い細い椅子の前に立っていた。


本郷「お疲れ様です。着替えとタオルです」

(顔拭こう)
椅子の上のタオルに手を伸ばす。


本郷「今カーテンの中は二宮さんです」

(着替え…まだいいかな…)


S「じゃ、智くん次どうぞ」
 翔くんの声と手が背中側から来る。


「翔くん先でいいよ?」


S「俺はまだこの服で大丈夫なんだよ?智くんは着替えた方がいいよ?」
 疑問形の言葉を使う翔くん。

(そう? 翔くんが言うなら…)
側でTシャツを脱ぐ。
/ 513ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp