第24章 休憩しよう
櫻井視点
メインステージを通って コンテナに向かうニノと潤の背中を見ながら歩いていく。
(二人の服…大分濡れたなぁ
ぶっち…頼んだもの 用意してくれたるかなぁ)
コンテナ近くに来るとにこやかな浜地さんが近づく。
N「ミルクティ…」
聞こえるか聞こえない声で返事をするニノ。
(ニノが素直に自分の要求を言うのは浜地さん位かな…)
潤は振り向かずコンテナに入っていく。
(潤…今歩きながら単取りしてるのかな…)
A「俺もいい?」
雅紀が俺達を追い抜いて浜地さんに駆け寄る。
ニコニコ対応する浜地さん。
O「はぁぁ…」
智くんが喉をさわりながら、息をはく。
「ん?喉へん?」
O「ん~なんか飲みたいかなぁ」
喉の辺りをさわりながら答える智くん。
「何飲む?」
O「ん~何でもいい…」
「アイスカフェでいい?」
(多分直ぐできるはず…)
O「翔くんと一緒でいいよ」
ふふっと笑う智くん。
「わかった(一緒に飲むんだね)伝えてくるね!」
コンテナの前に立っている吉桜を見つけて
「アイスカフェオレ作って!」
指を二本立てて声をかける。
吉桜「はい 只今!!」
キッチンがあるコンテナに走って行く吉桜。
(あ!しまった、シロップも頼むんだった…俺は無糖でもいいけど、智くんは入れる派だから…)
O「そんなにあわてなくても…」
ゆっくり歩いてきた智くんが追い付いてきた。
「だって…待つのヤじゃん?」
O「ん…」
「それに、これからの天候しだいでは、どうなるかわかんないし」
O「確か…」
空を見上げる智くん。
橋本「お二人 中に入ってください」
橋本さんがコンテナから顔を出す。
O「怒られたくないから行こう」
「そうだね」
コンテナに入ると本郷くんが、背もたれの長い細い椅子の前に立っていた。
本郷「お疲れ様です。着替えとタオルです
今カーテンの中は二宮さんです」
「じゃ、智くん次どうぞ」
智くんの背中を押す。
O「翔くん先でいいよ?」
「俺はまだこの服で大丈夫なんだよ?智くんは着替えた方がいいよ?」
(着替えれるときに着替えて、自分の事無頓着になるんだから…)