第22章 確認していこう!!
松本視点
せり上がる中央にはスタッフが待っている。
スタッフ「立ち位置はココからです」
マーキングを指さすスタッフ。
それぞれの立ち位置を確認すると〝ピカンチ〟のイントロが流れ始める。
(ちゃんと…踊りたいのに… 水たまり…)
水たまりを横目に体を動かす。
スタッフ「セリ上がりまーす」
ステージ下から声がすると、足元が動きはしめる。
(機械はちゃんと動くな…)
S『 メロディのない歌があるんだ 』
翔くんの低音ボイスが響く。
『 どうやって 君に伝えればいい 』
S『 モラルのないハナシがあるんだ 』
N『 どうやって 君に伝えればいい 』
S『 Safety World Safety Worlds 』
『 Safety Worlds 』
いきなり大粒の雨が降り出した。
(本格的に降り出したかぁ…)
S『 時限装置ならとっくに り あ゛ぁ」
翔くんの声が字に戻る。
リーダーが翔くんの側に近づく。
何回か咳きをして息を整える翔くん。
曲を止める指示を出さないから、そのまま流れ ニノがチラチラ見ながらダンスを続けている。
『 何もない場所から 』
翔くんの横を通る。
A『 何もない今日から 』
相葉くんも同じように翔くんを見ながら前に出る。
翔くんが両手を合わせて肩を揺らす。
(大事には ならないかなぁ)
『 生まれるものがある 』
そのまま歌い続ける。
ボス
犬養の声が聞こえた気がした。
ダンス中だから、振り向いて確認することができない。
{ボス 休憩を進言されたぞ}
イヤモニとは違う角度からモモの声を感じる。
(休憩かぁ)