第8章 その船…この船?
相葉視点
カメラのレンズが自分たちに戻った頃合いをみて、翔ちゃんが話し始める。
S「まぁ…一方でこんなもの建てちゃったって、ちょっとすごいな…」
M「船で!飛行機で!ってすごいよね…」
N「コンテナ…ねぇ…すごかった…」
O「そうなんだ…」
スタッフ「大野さんはまだ、見てないんですか?」
O「え!あ…うん…まだ見てない…です」
M「今回!みんな別々の仕事も混ざってて、バラバラに行動しているんです。
ほら、俺はコンサートでしょ…
相葉くんは動物園…
翔さんはZEROもあるし…
リーダーは絵も…あ……」
“しまった”っと少し表情を曇らす松潤。
まだ、一部の人にしか公表していない、リーダーの二回目の個展の事
(松潤がポロッと言うなんて珍しい…)
スタッフ「大丈夫です!
ココに参加している者は、局を超えたチーム嵐です。
決まっているスケジュールは把握済みです」
M「そ!じゃ、編集で何とかしてね」
松潤がニコッとスタッフに笑って言った。
(松潤…無理してる…話し変えなきゃ!)
「ねーねー。密着のカメラは一人1台なの?」
カメラに向かって指をさす俺。
スタッフ「一人1台って訳じゃないですが、ハンディの僕はフリーです」
「そうなの?」
(そうか…じゃ、僕の方に向けていたら、この空気撮られないかな…)
「じゃさ!リハ始まる前に、俺のプロデュース作品見に来てよ♪
バッサリでもいいからさ♪」
スタッフに向かって思いっきり笑顔で話しかける。
S「バッサリって…」
翔ちゃんがびっくりした顔で、俺の方を向く。
M「そう言う事、言う?密着されたら、
『自分の露出量増やして』が普通だよね?」
松潤も驚いた顔で俺を見る。