第8章 その船…この船?
二宮視点
S「あんなに狭かった?」
M「あんな感じだっけ?」
「問題は、俺たちがイマイチ覚えていないだけなんだよ、やっぱり…」
A「こんな感じだった…と思うよ…」
マー君が口を開けて立っている。
俺たちは確信がわかないから、ただ、見ていた。
カメラマン「とりあえず、船に行きません?」
M「そうだね。近くまで行こう」
その声に一番最初に松本が動く。
A「近くに行ったら思い出すかな?」
相葉が松本に続いて階段に向かう。
M「かもね!
“あれだ!あれだ!”ってなるのが、普通でしょ?たぶん…」
A「だって、俺 わけ分かってなかったもんなぁ」
O「俺もだ…」
階段を下りていく。
{カズナリ 用意された物には敬意を…}
「いや 疑うのやめよう!」
周りの気持ちを誘導する。
O「これなんだもんね」
その誘導に素直に同調してくれたリーダー。
「これなんだもん!」
今度は自信をもって言えた。
理解者の光が俺たちの周りを飛んでいる。
M「確認だけど、これなんだよね?」
潤くんが、再度確認している。
A「えー、全然わかんない…」
マー君も思い出せないようだ。
M「ハーイ」
クルー「Hi.」
現地クルーが手をあげる。
船に潤くん、マー君 俺の順に乗船していく。
上のデッキに上がるハシゴ足をかけて、ドンドン上って行く潤くん。
後部デッキの手すりに手を伸ばすマー君。
(船に乗るの…俺…いやだな…)
散々な過去の記憶を溢れてくる。
後ろの方で、翔さんが「あー!ここ覚えてる!」と声を上げた。
O「うっそー」
S「何か、乗り移んなかったけ?」
翔さんとリーダーが普通に会話をし始める。
(もう…翔さんも大丈夫かな?じゃ…仕事しよう。まずは内装確認…)
自分の記憶があるソファーの部屋を探すことにした。