第8章 その船…この船?
チーフ視点
スタッフ「じゃ、さっきみたいな感じで撮影しますので、よろしくお願いします」
A「はーい」
マリーナに隣接するカフェの軒下に入って行く五人。
俺は、カメラに映らないように離れて撮影を見ている。
M「じゃ行きましょう!」
A「どれどれ?」
カフェの軒下をどんどん進む。
M「まったく同じのが、あるらしいよ。」
松本が話を進め始めた。
S「そのモノなの?」
M「そのモノらしいよ」
A「えーー!」
N「うそだよ」
M「いやいやホントに!
それが、たまたま このコオリナのマリーナにあったんだって!」
カフェからマリーナに降りる階段から白い船が見えた。
A「これ?」
M「これ!」
松本が指さしている。
A「こんなんだっけ?」
S「こんな ちっちゃかったっけ?」
N「ちっちゃかった…これぐらいじゃない?サイズは…」
{………}
O「もっと、デカかった気がしてた…」
(ん?今の声は…)
N「………」
二宮が一瞬こっちを見て目を伏せた。
A「これで行って、乗り換えたのか?」
相葉が記憶をたどって、質問をしている。
M&N「「そうそう」」
その質問に同時で答える二宮と松本。
(宮の声は…気にしなくていい事だな…)
O「乗り換えた?……そもそも、あんな船乗ったっけ?」
大野はずっと腕を組んで考えてる。
N「乗ったよ……」
あきれ顔の二宮。
「旗持って、手を振った場所は上のデッキだ」
船の上の方を指さす。
S「上のデッキ?」
A「あの、うえの 運転席のところにいたんよね?」
「そうだよ」
S「あんなに狭かった?」
M「あんな感じだっけ?」
N「問題は、俺たちがイマイチ覚えていないだけなんだよ、やっぱり…」
五人は、確信が取れないのか、動きが止まる。