第104章 俺だけの空間
まわりの…大好きなメンバーの気配を感じたいと『思う』
『シャットアウトしたのは、自分。だから『欲しい』と願えば、繋がりはすぐそばにある』
(閉じ籠ってしまった俺に、蜘蛛の糸を垂らしてくれた貴方
貴方と一緒に 居たい。
一緒ならどこだって行けるし 耐えられる。
ね。
破壊力抜群の 仏さま)
意識がはっきりしたから、手帳の内容を読める返す。
「うん。こんな感じかな?はい 案だよ」
手帳をたたんで智くんに持っていく。
O「もう出来たの?」
ビックリしたような顔の智くん。
「うん はい」
再度、手帳を差し出す。
O「ありがとう…」
手帳の中身を見る智くん。
文字を追う目が止まった。
(読めない?)「みすまえって読むんだよ」
O「ありがとう」
(あとは、自分で削ったり、増やしたりしてね)
N「ふふ いい子 いい子」
和也が雅紀の頭を撫ぜている。
雅紀が嬉しそうにしている。
(おや?ラブってますぅ?)
「どしたの?」
黙読している智くんを置いて、二人の方に行く。
N「え?回復中です」
雅紀の頭をグイグイ押しぎみで返事を返す和也。
「回復?」(雅紀…痛そうだよ?)
A「翔ちゃん!!」
雅紀が両手を広げて飛びつく。
「うわ!どうしたのよ」
雅紀を受け止める。
A「潤ちゃんに噛まれたの でも ケンカじゃなくて 八つ当たりだった!!」
俺に首筋を見せる。
「は?」(噛まられた?)
雅紀の体を確認したい。でも、本当にバカ力で俺にしかが付くから、良く見えない。
A「でもね カズが いい子って撫ぜてくれて!」
にこにこ嬉しそうに頭を俺の体に抑えてきた。
「え?いいこ?ちょっと 勢い有りすぎ!!」
勢いのある言葉と行動で、俺は何もできず、押されていく。
O「相葉ちゃん強すぎ!!」
智くんが背中を支えた。
N「はなれなさい!!」
和也が雅紀の裾を引っ張ている。
M「またやってる!!」
潤が走って来て、俺から雅紀を引っ張り剥がした。
A「ぎゃ!」
急いで和也の背中に逃げこむ雅紀。
O・M「大丈夫?」
ステレオで聞かれる。
「大丈夫だよ?」
O・M「本当?」
再びステレオで聞かれる。
「大丈夫だよ 心配しすぎぃ」
(ヤナ気はしないよ ふふ)