第102章 古い古い願いと今の感情
松本視点
O「もっとかっこいいの…」
翔くんを見つめるウルウル潤ます瞳のリーダー。
(落としに入ったな…)
S「わかったよ、リクエストは『かっこいい感じ』ね?」
はーっと息を吐く翔くん。
O「うん!」
目をキラキラさせるリーダー。
「いいのぉ?」
翔くんに声をかける。
S「いいさ、長々してるのもな」
眉を下げ、肩を動かす。
「はぁ 甘いんだから~」
ガックシ肩を落とす俺。
S「じゃ、ちょっと、考えるね」
目を閉じ、言葉の整理を始める翔くん。
その横で、大好きオーラ駄々漏れのリーダーが居る。
「そんなに 独占したいの?」
考え事モードの翔くんには聞こえない程度の声で声をかける。
O「したいよ」
俺の顔を見ずに答えるリーダー。
(へー 即答 少し意地悪…)
「その感情は『リーダー』なの『中のヤツ』なの?」
O「松潤!!」
慌てて俺の方を向く。
(ちゃんと 潤って言えるじゃんかよ、いつも言えよ!)
目が合ったからクッと目に力を入る。
驚いた顔から確認の目になり、眉がハの字になった。
「うん。ちゃんと(俺の)リーダーだ」
ニコッと笑う。
ほぇとした顔になるリーダー。
(俺…その顔 好き…)
「俺(とモモ)が許したのは、リーダーだけ だよ」
肩をポンポンと叩いてニノと相葉くんの方に行く。
(そう
俺が許したのは大野智だけ 他の奴はイヤだ…)
N「なんて 顔しているですか?」
頬をつつくニノ。
「ん 膨れてるだけだよ」
ニノの指を押し返す。
N「ここは 神域ですよ…あなたの感情も駄々漏れです」
クスッと笑いながら再び頬をつつくニノ。
「やめろよぉ」
ニノを睨みつける。
ニノも睨んで返してきた。
A「なんで?膨れているの?」
とぼけた声で相葉くんが話に入ってきた。
心の中で渦巻く感情が一気に消えて行く。
「あぁいぃばくーん」
ガバッと抱き付く。
A「え?わ!どうしたの?ちょっと 潤ちゃん!!」
あた ふた ばだ 体を動かし暴れる相葉くん。
(いつも いつも なんで お前なんだよ!!)