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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第99章 ステージ完成


相葉視点

大ちゃんと翔ちゃんの背中を見ながら歩く。


(なんだか、心が軽くなってきたぁ…)


S「おお!いい感じじゃん!」
 翔ちゃんの声。

O「あれなの?」
 大ちゃんが指さす。

S「うん」

“ニノ”と“松潤”が仕事をしているのが見えた。


(あの二人が)「タック組めば(ここなら、あれくらい)お手の物だね」

 遠目から見てもとっても豪華なステージができている。



N「待ってましたよ」
 ニノが何かに乗って近づいてきた。


(わーいカズが、あっちから)「飛んできた!」
ピョンと跳ねてカズを捕まえる。


N「わ!ちょっと コレ二人乗りじゃないから…」

「ねー それ何?どうやって飛んでるの?」
捕まえたカズに質問をぶつける。

N「あー もう 鬱陶しいな!」
 もがくカズ。




M「はいはい ヨコ失礼…」
 潤ちゃんが声を掛けて横を通って行く。


「あぁ どうぞ…」
少しだけニノの体を引きよせる。

N「離れろよ!」
 グッと押し返すカズ。


「いいじゃん ちょっと 側にいさせてよ?」
放したくなくて両腕に力を入れる。


N「何かあったの?」

「たいした事じゃないけど…」(ブラック翔ちゃんが怖かった…)



N「よしよし もう大丈夫だよ、翔ちゃんの圧は安定しているよ」
 背中をなぜなぜしてくれるカズ。


(え!なんで 圧のこと…)
カズの顔を見る。

N「違いますか?」
 少しだけ首を傾げ上目使いのカズ。



(うっ その目は、反則だよ…泣きそう…)


N「泣かないでくださいね」
 カズが親指で俺の頬を押す。


「泣いてなんかないもん!」

N「ええ。今は、泣いてはいませんね?

 今から大野さんに挨拶をしてもらうんです。
 せっかくの宴に涙は要りません。
 そのために、ちょっと霊力奮発して宝珠を散りばめたんですよ?綺麗でしょ?」


翔ちゃんがステージの装飾を触っている。

(宝珠…あれ カズの霊力の結晶なんだぁ)



N「いいでしょ?」
 カズが俺を乗せたまま翔ちゃんに近づく。

S「いいけど…コレ宝珠だろ?」
 大丈夫か?みたいな顔でカズを見る翔ちゃん。


(ここは「宴だし
 俺たち(も一緒に)祝福されたし
(少しくらい霊力消費しても)良いんじゃないの?」
カズの体を抱きしめる。

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