第99章 ステージ完成

櫻井視点

三人で二人が作業している所に進んでいく。



「おお！いい感じじゃん！」
遠目から確認できた。


Ｏ「あれなの？」
　智くんが指さす。

「うん」

Ａ「タック組めば、お手の物だね」


（イメージを共有したら作業が早いから）

潤の眷属と和也の従者が世話しなく動いている。

（動くのは本人じゃないし・・）



Ｎ「待ってましたよ」
　和也が何か乗って近づいてきた。

（お迎え？　良いのに…）

Ａ「飛んできた！」
　雅紀がピョンと跳ねて和也に飛びつく。


Ｎ「わ！ちょっと　コレ二人乗りじゃないから…」
　安定性のないモノに乗っている和也がマジな顔で慌てる。


Ａ「ねー　それ何？どうやって飛んでるの？」
　お構いなしに無邪気に和也に質問をぶつける雅紀。


（怒らすなよ）


Ｎ「あー　もう　鬱陶しいな！」
　あきれ顔でもがきながら雅紀を払いのけようとする和也。


（なんだ。嬉しそうじゃん）





Ｍ「リーダー　ちょっとだけリハしていい？」
　潤がじゃれ合う二人の横を迂回して近づいてきた。


潤のすぐ横に“浮いているキーボード”がついてきた。

Ｏ「リハ？」
　智くんが潤に近づく。

Ｍ「うん。音と光　見たい」
　浮遊するキーボードを数か所押すとモニターを呼び出す潤。


Ｏ「ここでヤルの？」
　煌びやかな舞台を見あげる智くん。

Ｍ「そうだよ？ニノがさ、ほとんど装飾したんだよ　豪華でしょ？」


「ここでしか、お目にかかてないモノばかりだね」
（ガッツリ宝珠ばっかじゃん…）

　装飾の玉をさわる俺に、ニコニコ顔で「いいでしょ？」と、台に乗ったまま和也とくっつき虫が近づいてきた。


「いいけど…コレ宝珠だろ？」
（霊力消費して大丈夫か？）


Ａ「宴だし　俺たち　祝福されたし　良いんじゃないの？」
　和也の肩の上に顎を乗せた雅紀が返事をした。


（お前に聞いてない）

べっと舌を出して和也の背中に隠れる雅紀。



（まったく　すぐ　誰かの後ろに隠れるな！

　もっと　自信をもって　自分で立てよ）