第82章 魂の宴 挨拶は誰がする?
大野視点
S「いいと思うよ」
翔くんがニコと笑って俺に手帳を渡してきた。
(翔くんがいいなら…俺はそれでいいのに…)
手帳を受け取って内容を確認する。
今の僕らが ここハワイで 嵐としているのは
たくさんの人たちの 奇跡を集めた結晶です
イケメンぞろいの ジャニーズ事務所 所属
平均年齢30越え
『☆』アイドル 嵐の『ダレ』
「おお。さすが和也」(この 嵐のダレ の『ダレ』がツボだ)
N「へへ」
ニノが嬉しそうに照れる。
(ふふ カワイイ顔して… もう ナゼナゼしたい!)
A「俺にも見せて!」
相葉ちゃんがおいらが持つ手帳 めがけて 跳ねながら近づくてきた。
「いいよ」
手帳を渡そうとする体を動かすと、ニノが何も言わずスッと取り上げた。
(あ!どうした?)
N「アイバカさんには見せません」
手帳を胸の中に抱え込むニノ。
A「え?」
驚いた顔の相葉ちゃん。
(ニノ…マズイ事書いてたの?)
A「なんぁんでよ!!てかぁ『バカ』言うな!!」
頬を膨らませて怒りだす相葉ちゃん。
N「あなたに原稿読まれると、ネタ駄々漏れです」
相葉ちゃんを見ながらニヤッと笑うニノ。
「見せてやれよ。まだ誰がするか決めてないんだからさぁ」
ニノの肩をポンポンする。
S「これが“原稿の基礎”ってことで、後は挨拶する人が肉を付けようでいいよね。潤?」
翔くんが道筋の案をだす。
M「お!いい案だね」
翔くんの案にすんなり同意した松潤。
N「みなさんがそういうなら、かまいませんけど…」
口を尖がらして下を向く。
A「むー まーいいけど」
少しだけムスッとした相葉ちゃんだが、直ぐににこやかな顔になって「みぃせて!」と手のひらをニノに見せる。
N「はい」
相葉ちゃんの掌に手帳を置くニノ。
A「ぇ… わぁーい!」
直ぐに渡してこられて、少し間が開いたけど、見る見る嬉しそうな顔になって中をみる相葉ちゃん。
N「早速だけどさ する人決めましょ」
手を軽くコネコネしてだしたニノ。
(ん 代表挨拶?)
M「俺たちのやり方ですね?」
口角を開ける松潤。