第78章 魂の宴 挨拶文を作ろう
二宮視点
『ほら コメントしろ』的な接触をしてきた智さん。
(ごめんなさい 今は 上手に言葉を紡げない…)
何も言えないから、智さんの背中側に隠れるつもりで移動した。
『おい 逃げるな』的なのも感じる。
(だから…ごめんなさい…)
今は 顔をどうしても上げれなかった。
(こんなに 言葉が出てこない と
周りがどんな 目で俺を見ているのか
想像できない
怖いよぉ… 猴…)
S「和也」
翔さんが俺の名前を呼ぶ。
(呼んでる…返事 しないと)
「はい」
(こ、声がふっ震えた…)
手が触れた服の裾を強く握る。
(お願いします…
今 俺に、触れないで…)
グッと目を閉じて、翔さんの言葉を待つ。
S「まとめてて」
翔さんの声が優しい。
「え?翔さん?」
顔を上げて 声の主を確認する。
目の前にはニコッと笑う翔さんがいた。
(まとめる?なにを?)
S「俺たちが、バンバン挨拶に使えそうな言葉を出すから、和也が5×10みたいに“この場にあった面白い挨拶”にしてくれない?」
ニコニコ笑いながら、翔さんが俺の手を取る。
(この場にあった 面白い挨拶?)
掌の上にチョンと手帳を乗せる翔さん。
(あ…え?この手帳… 翔さんのロックアイテムじゃないの…)
渡された手帳をみていると、潤くんが「いいな~翔さんの手帳だぁ~」っとツンツン突いてきた。
(渡されちゃった…)
「う、うん」(翔ちゃんのメモ取り手帳…開いていいんだよね…)
手帳をゆっくり開くと、翔さんの見慣れた字で
〝今の僕らがここいるのは たくさんの人たちのおかげです〟
ジャニーズ事務所
精霊
ハイビスカスの祝福
超自然体アイドル 嵐リーダー 大野智
演技派 アイドル ハリウッドスター 二宮和也
ミラクルアイドル 相葉雅紀
知的?アイドル 櫻井翔
イケメンアイドル 松本潤
愛の結晶 子供 奇跡
眺めながら、笑った。
(ちゃんとさっきの言葉もちゃんと書いてあるんだ…
で『?』は…翔さんの小さい抵抗かな?)