第75章 魂の宴　話して　聞きたい

二宮視点

Ａ「ねー　もう　酔ったの？せっかく　ケーキのオーダーもしたのにさぁ」
　マー君がガバッと大野さんに抱きついていた。


（なにしてるのよ…）


Ａ「ふふ　良かったね」
　ニシシと笑うマー君

（なにがだよ！
　そんな　笑い方する時って、あんまり　楽しくない…）


Ｍ「騒がしいですけど？　何かありました？」
　潤くんが、マー君たちに近付く。


　マー君が、近づく潤くんを見て、大野さんをぎゅっと抱きしめた。


（ん？まーくんの顔が強張った？

　潤くんに聞かれたくない話をしてたの？

　くそぉ　猴がいないから　聞き取れないよぉ）


Ｍ「30過ぎの男五人が頭にハイビスカス乗っけてるの違和感　なくなったね」
　両手の人差し指をマー君達の頭のハイビスカスを指差しながら話す潤くん。




Ａ「嵐ロゴで結構見ていたから？」
　大野さんを抱きしめたまま潤くんと話し始めるマー君。

（もう！　さっさと　離れなさいよ
　大野さんは翔さんと一緒に居たいんだから…）

Ｓ「ハイビスカスの花言葉は『新しい始まり』って言うんだ！
　　１５年アニバーサリーにふさわしいだろ♪」
　翔さんが頭の花を触りながらキメポーズをした。


（あれ？　翔さんの機嫌がいい？
　ここなら『離れて』的な顔をマー君にもするのにぃ…

　いいんだ…　つまんない…）

Ｏ「ハワイだから『この花』なのかと思ってた！」
　大野さんがマー君の胸の中で体を反転した。

　向き合う形になった翔さんが「説明ぃしたような気がするよ」唇を尖らす。



「もぉ（なんかイライラする！！）ロゴの事は、置いといて、飲もう？」
お酒の方のグラスを見せる。


（こうなったら飲み明かしてやる！！）


Ｏ「よーし　飲むぞ！！」
　スルッとマー君の腕から出た大野さん。


Ａ「おー　飲み明かすぞ！！」
　マーくんの手にも、グラスを持っていた。


（あら？いつの間に？　でも　俺の方向いたから、許そう！！）


Ｍ「明日から　本番ですよ！！」
　慌てた声の潤くん。

Ａ「まぁまぁ　ここでのお酒は平気でしょぉ」
　グルンっとターンをしてスマイルを振りまくマー君。