第73章 魂の宴 食べて飲んで 話して
大野視点
松潤が新しい皿に料理を選んでいると、相葉ちゃんがやってきた。
M「この唐揚げ!スッパ甘」
松潤が笑顔で唐揚げを『二つ』お皿に乗せて渡しに行く。
A「ありがとう」
料理をもらって嬉しそうな相葉ちゃん。
相葉ちゃんがそのままニノの方に体を向けたから、翔ちゃんが「はいはい まずは、コレが一番!」と箸を四本をフンと鼻を鳴らして力強く差し出した。
A「あ…」
箸を両手で恭しく受け取る相葉ちゃん。
S「いい!
ここは宴の席だから、手づかみで食事をしても、マナー違反にならないけど、
我々は日本人なんだから『箸』をちゃんと使いましょうぉお」
翔くんが軽く注意を添えた。
A「はい…」
『気を付けます』っといった顔でペコッと頭を下げる相葉ちゃん。
「翔ちゃん せっかくの料理冷めちゃうよ?食べようよ?」
長くならないように、翔くんに声を掛ける。
S「はい ただいま行きます!!!」
翔くんが笑顔で俺の方に振り向く。
S「雅紀ぃ 和也連れてこいよ みんなで食おう!!」
相葉ちゃんの方に向き直して、親指を立てた。
ニコニコの笑顔でダッシュで帰って来て「なにから、食べる?俺のおすすめはねぇ」と早口で話し始める翔くん。
(ほんと、食べる事大好きだね♡)
「おいらね、ピザが食べたい!」
可愛くおねだりしてみた。
S「わかった!取ってくる」
翔くんがダッシュで他のテーブルに走っていく。
(適当に言ったのに、もう 料理の配置を把握してるんだね…)
A「さっきはありがとう」
相葉ちゃんがお皿を持ってお礼の言葉を言った。
(ん なに?あぁ)「ふふ」(さっきの事ね)
「いいぇ~ 翔ちゃんのお説教長くなるからねぇ
ちゃんと、話区切ってあげないと」
(松潤が入れたのは、唐揚げ二つ…ね)
「じゃ 俺はこの肉だんご あげる」
相葉ちゃんの皿に、肉団子を二つ乗せる。
M「ちょっと!」
松潤の慌てた声が聞こえた。
A「え?なに?」
直ぐに反応する相葉ちゃん。
俺も声の方を向くと、ニノが目を潤ませてこちらを睨んでいた。
A「喉に詰まったの?」
慌ててニノの方に走って行く相葉ちゃん。
(そんなに、慌てなくても、自爆しただけだんんだけどなぁ)